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寿徳山 安祥院 岐阜 浄土宗西山禅林寺派

  法爾大佛の寺 寿徳山 安祥院

         

安祥院ご本尊「法爾大佛」脇侍の造顕について

安祥院では昨年度よりご本尊の脇侍、観音菩薩と勢至菩薩の造顕を進めております。
造顕していただくのは「勢山社」渡辺勢山師です。
令和5年4月現在、まだ設計中の段階ですが、計画が進み次第順次ご報告をさせていただく予定です。


令和6年9月現在 勢山社にて



 前回訪問より4ヶ月程経ちました。
大まかな、お姿は前回同様ですが、細部まで絞り込まれている気品を感じさせます。


こちらは観音菩薩様


そして勢至菩薩様



まだ、途中ですが気品のある顔立ちになっております。
そして、下記の4月の画像と比べて、木目の美しさが分かると思います。
観音様は蓮華台を手にしており、勢至様は合掌している姿になる予定です。
来迎の際に、我々を迎えに来て下さる、動きのあるお姿にして頂きたいと、仏師様にお願いしました。
猛暑の中で細かい作業をして頂いている勢山社の方々に感謝申し上げます。

令和6年4月現在 勢山社にて


令和6年4月中旬。大津の勢山社様を訪問しました。
前回令和5年9月の写真がページ下にあるように、まだ木材感がありましたが、現在は立ち上がりお姿が顕れています。
まだまだ、浅堀りの段階だと思いますが、気品のあるお顔をしておられます。

この写真は大きさがよくわかると思います。
この大きなお姿を、小さな鑿にて彫り上げていくまで気が遠くなりそうです。
観音様胎内
胎内は空洞でになっていますので特別に見せていただきました。
工房内にはヒノキの香りが満ちており、その白い年輪模様と合わさり荘厳なお堂のような空間でした。

次回の報告ではかなりスマートになられた両菩薩様が紹介できそうです。
この待っている段階を皆様にも楽しみにしていただければ幸いです。


令和5年7月現在 勢山社にて


観音菩薩 勢至菩薩の完成予定図です。
勢至菩薩は合掌、観音菩薩は蓮台を持っておられます。
どちらも立像で半丈六(約3メートル超)になりそうです。
現在では粘土造形が終わり、基準木彫りの基準仏が彫られております。

こちらの基準サイズを大きくしていくことで大きなサイズの仏像になっていきます。

今年中には木曽ヒノキの寄木が造られ像顕が始められるようです。
もうすでに優しく美しい姿を感じさせてくれています。

脇本尊として使われるヒノキも準備されています。

大津市「勢山社」にて

完成予定は令和7年後期くらいになるとのことです。
まだすこし期間がありますが、勢山師ならびに御寄進頂けた方にもご健勝で、
楽しみに像顕の時まで待っていただければと思っております。
また進行がありましたら報告させていただきます。


令和5年9月 勢山社にて



前回の基準となる仏像を割り、数倍サイズで削っていきます。






少しずつ形が見えてきました。
大きな木を丁寧に削っていくようです。