秋の紅葉の永観堂は有名ですが、春の青紅葉も見た目に優しく輝いています。4月22日慶讃法要に参拝いたしました。
ここは「見返り阿弥陀様の」阿弥陀堂ではありませんが、法然上人がお祀りされている大殿前です。法要はこちらで勤められました。
安祥院からはバスにて30名程の参拝がありました。数十年に一度の大法要ですのでこの機会に参拝できたことを感謝したいと思います。
時間がありましたのでお隣の南禅寺様にも随意で参拝されました。この日は気候も良く三十三間堂様にも参拝しております。
本山に団体で参拝することは中々ありませんが、機会がありましたら観音霊場巡り等も再開したいと思います。
法然上人が善導大師「観経疏」より感銘を受け、念仏の教えに目覚められた時より849年になります。つまり来年850年ということで来年4月21日より27日まで本山永観堂にて慶讃法要が勤められます。これまで教えを引き継いできた人々への感謝の思いをもって参詣できればと思います。
平成24年3月31日開眼された安祥院ご本尊丈六阿弥陀如来です。大津の大仏師、渡辺勢山師によって造顕されました。安祥院600年あまりの歴史の中でご本尊の交代はこれから先の千年を見越してのことです。立政寺管主によって開眼されました。総檜造りの大佛です。
宗祖法然上人800年遠忌に天皇陛下より「法爾」の大師号を頂いた年号にちなみ、「法爾大佛」と号されました。軸字は文化書道岐阜県会長、斎藤神州先生です。山門の横にも石碑があります。
ご本尊を造顕していただいたのは大仏師、渡辺勢山師です。これまでに兵庫県の永澤寺大佛、焼津の大覚寺千手観音、東京の仙行寺浮遊大佛など多くの大佛を造顕しておられる大仏師です。写真は設置作業です。作業は昼夜にわたり大切に奉納されました
浄土宗西山派の派祖、西山上人にも霊場があります。
「西山国師16遺跡霊場」は東は福島県から西の兵庫県まで16カ所、番外に5カ所あります。画像は一番札所白河の関になります。西山上人は当麻曼荼羅の模写を持って東北地方まで布教に参りました。安祥院の僧侶塩谷師が以前に巡礼した記録です。なかなか情報が少ないので貴重な資料だと思います。また機会がありましたら紹介したいと思います。
縦130p横200p程の大きな金紙衝立に阿弥陀経が写経されています。阿弥陀経は極楽浄土の姿を描かれた美しいお経です。その様子を整った美しい文字で書かれております。金紙は筆が流れにくく書きにくいはずですが、それを書き上げた集中力に感服します。