るんたったーるんたったー♪ やったぜタツベイGetォォォォっっ!(ガッツポーズ) しかし、なんでこーも持ちポケがカントーやジョウトにいない奴ばっかなんだろう。 よし、考えてみよう! ポクポクポクポク・・・・・・・チーン! ああそうか、 作者の趣味か☆(禁句禁句ー!/焦) 【 犯罪者にクラスチェンジvv −後編− 】 「えーっと・・・博士、ナナミさん、トキワシティにつきました」 現在お電話中なのです。 あはは、何だか微妙に怖く見えるのは目の錯覚かな?(脂汗) うぅ、これ絶対知っててやってるよー(泣) マサラからトキワってそんな時間かかんない上、出たの朝なのに今は夜(ガタブル) ・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・お、怒るの当たり前・・・・・・・? い、命!命ばかりはお助けをっっ!(必死) ・・・許してくれなかったら逃げよう。 画面の向こうで、にっこり優しげな・・・・いかにも穏和そうな (あくまでも穏和そうなであって穏和じゃない)微笑を浮かべているナナミさん。 しかし、笑顔の向こうにうっすら怒りのオーラが見える。 オーキド博士はあまり気にしていないようだが、ナナミさんを止める気は無いらしい。 新手の拷問ですか・・・・・・・・・・?(しくしく) <それはいいけど・・・その帽子はどうしたの?> それはいいとか言いながら、笑顔のままで圧力かけるのは止めて頂けますか(汗) 心の中だけで訴えながら(口には出せません、だって怖いんだよーうわぁぁん!今まで脅しに屈した事なんて ごく少数の知り合い以外には無かったのに!/ちなみに屈した相手は黒属性かの性格を熟知している相手のみ)片手で帽子に触れる。 「え、コレですか?目立つとウザイんでかぶってるんですけど・・・・・・・」 <ふふふ、犯罪者みたいで素敵よvv> どーゆー素敵さだ(汗) そう思っても口には出せない弱気なワタクシ。 怖いモノは怖いんだよ!悪いか!!(逆ギレ) <ところで、ポケモン図鑑の方はどうかね?> オーキド博士が会話に割り込む。 ・・・・・・・ああ!そーいや頼まれてたっけ(ポム) ブラックオーラの恐怖があまりにも強くって、脳裏からほぼ抹消されてたよ!(笑顔) 「使い始めだし、まだ完全には把握し切れていないんで・・・今のところは、何とも言えません」 そう言われ、ちょっと残念そうに肩を落とす博士。 うーん、こうして見ると普通の(いや普通じゃないけど)じぃさまなんだけどなー・・・・・。 これでナナミさん以上に黒かったりするんだから、世の中って解らない。 まぁ、それだから面白いんだけどさ。 <そうか・・・何か気付いた事があったら、連絡する様にな> <忘れちゃダメよv> 「あはははは」 うふふv と可愛らしい笑顔で釘を刺され、乾いた笑いを上げる。 忘れたら殺る ――――――ナナミさんの目は、確かにそう語っていた(怖) ■ □ ■ □ がちゃり。 背中にずっしり疲労の影っぽいものを背負い、部屋の扉を開く。 ベッドでごろごろしていたタツベイと、床にうずくまってじっとしていた白夜が、ほぼ同時にこちらを見た。 『お、。どーしたんだよ?疲れ切った顔して』 「ふ・・・・・・・・・・・・色々あるのさ、乙女には」 きょとん、と首をかしげて尋ねるタツベイに、おもいっきし何処か遠い所に逝った目で答える。 いや、乙女全然関係無いけど! 『・・・・もう、今日は休め』 ため息をつき、白夜が言う。 下を向けば、感情を顕わにしない(つーか、読み取りづらいんだよね。基本的に無表情に仏頂面だし)白夜が、 その瞳に、気遣うような光を宿してこちらを見上げてきていて。 うっわー・・・・なんか嬉し恥ずかしみたいな感じがっ!? おま、クールキャラじゃなかったのか!なにその優しい眼差し!?!? ああああああっくっそー! 白夜って、天然タラシ属性だったりしますかこんちくしょう!? 自然に、ほんのわずかに頬が赤らむ。 ・・・・くっそう、トキめいてしまった(←悔しいらしい) 片手で顔を覆い、視線をそらす。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そーするー・・・・」 そのままベッドに寄っていってタツベイをどけ(その際抗議されたが無視。こっちも余裕無いんだよさっきとはまた別の意味で!)、もぞもぞと潜り込みかけ―――――首だけ出してタツベイを見る。 「ねータツベイ」 『何だよ・・・・ってお前、帽子したままで寝る気かよ!』 え?・・・・ああ、そーいや忘れてた。 帽子を取って、タツベイに向かって投げる。 『うをっ!?』 すっぽり帽子をかぶってよろめくタツベイ。 ポケモンには大きすぎるその帽子は、腰の辺りまでをすっぽりと覆ってしまう。 よっし、狙い狂わず!(グッ) そのままバランスを崩して倒れるタツベイ。 しばらく見ていたが、ばしばし帽子を叩く音や、もがいたりするだけで、出てくる気配はナシ。 タツベイって手が短いしなー!(爆笑) 『・・・・・・・・・・(呆)』 さすがに見かねたらしい、白夜が帽子をくわえてどかす。 あーあ、救出されちった(ちえっ) 『何すんだよーっ!?』 ちょっぴり涙目でくってかかるタツベイ。 あっはっは、やっぱ怒ったか!(当然です) こみ上げる笑いを何とか押し込め、一言、呼ぶ。 「< 天空 >」 『は?』 わけわかんねー、と顔にでかでかと書いて、疑問符飛ばすタツベイ。 こいつは分かり易いよなぁとか思いながら、その言葉に補足説明を入れる。 「あんたの名前。ちなみに変更も抗議も受け付けないから」 『・・・・オレの、名前・・・・・・・・・・・』 きっぱり言い切ったあたしの言葉に、しかし何だか呆然とした表情で、呟いて。 そして、戸惑ったようにこちらを見上げる。 『オレだけの、名前なのか?』 「まぁね」 それに、こくりとうなずく。 偶然同じ名前とかってのもあるんだろうけど。 でもこの世界って、けっこー元の世界と名前の付け方とか違うっぽいし。 多分―――いやきっといないんじゃないかな、同じ名前の奴は。いたらいたで面白いけどな! うん、同じタイプだと特に笑えるな(爆) その、返答に。 天空は嬉しそうに・・・・・心底嬉しそうに、表情を緩ませて。 『へへー・・・・そっか、オレは< 天空 >かぁ』 頬を赤くして、笑って。 嬉しそうに、何度も何度も、自分の名前を繰り返して口にする。 ・・・・・・・そこまで喜ぶとはなぁ。なんか可愛い(悦) 再度布団に潜り込みながら、白夜と同じで前にゲームで使っていたポケモン(ビブラーバ)の名前から 取ったなんて事は一生黙っていようと心に誓った。 ■ □ ■ □ チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ・・・・・ 規則的な、時計の音が室内に響く。 ベッドでぐっすり夢の中☆状態のは――――――――― 「う゛ぅ・・・・・・・ごりまっちょのろりが攻めてくるー・・・・・・・」 うなされていた。 どうやら悪夢を見ているらしい。 形の良い眉は歪められ、薄く小さな桃色の唇からは、苦しげな息がこぼれる。 ぴたり、 何故か、呼吸が止まった。 その表情が、紛れもない恐怖に彩られ――――― 「っだあぁぁぁぁぁっっっっ!」 そう叫んで飛び起きた。 はー・・・はー・・・はー・・・ 荒く胸を上下させ、目を見開いて深呼吸を繰り返す。 やがて呼吸が落ち着くと、のろのろと周囲を見回し、数秒何かを黙考し――――――― 「・・・・夢か」 呟いた。 額に浮かんだ汗をぬぐい、ベッドから降りる。 寝直す気にはなれなかった。 そうすれば、確実に悪夢の続きを見る気がしたのだ。 まぁ、本っ気で恐怖したという印象しか残っていないが、これ以上は無いと言うほど悪夢だった事だけは覚えている。 …………いかん、考えると背筋がサムくてたまらなくなる。 しかし恐怖テイスト悪夢のはずなのに、笑いの予感もしてるのはどういう事だ(さぁ) 「・・・・・シャワーでも浴びるかな」 呟いて、音を立てずにお風呂の方へと向かった。 その背中を白夜が、じっと見詰めていたのには気付かない。 『・・・・・・・・・・妙な女だ』 多様な感情の入り混じった呟きは、空気すら震わせずに掻き消えた。 ■ □ ■ □ 『・・・早いな』 戻ってきてみれば、白夜がそう言ってこちらを見た。 まさか起きているとは思わなかったので、きょとん、とする。 ごしごし、と頭に乗っけたタオルで水分拭き取りながら首をかしげる。 「あれ、白夜。起こしちゃった?」 ああ、とうなずく白夜。 それに続いて眠たそうな、少年じみた声が上げる。 『オレも起きてんだけど』 「おや、天空もか」 まさか天空まで起きてるとは思わなかったなー・・・・ 意外に思いながら、壁に掛かっている時計を見る。 現在・午前三時ぴったし。 うわぁ、ビックリ☆ 「このまま居てもヒマだしねぇ・・・散歩にでも行こっか」 その一言に天空が、ぱぁっと明るい表情になる。 単純な奴め。 『異論は無いな』 けっこうまんざらでもないらしい、声が柔らかい白夜。 この時間帯なら人も少ないだろうし、白夜達出してても大丈夫だよね。 『行こーぜ行こーぜ!』 「ええい、騒ぐなっての!」 投げたタオルは、見事に天空に命中した。 ■ □ ■ □ 「ん・・・・・・・・・」 小さく声を漏らして、少女は両目を開く。 特に何か特別な理由がある訳でもない、自然な覚醒。 薄暗い、自分以外には誰もいない部屋。 自分の心臓の鼓動すら聞こえる程の、静寂が部屋には満ちていた。 馴染んだ家の暗がりは、何か得体の知れない存在が、潜んでいる気がする。 急速に、心が恐怖に満たされる。 それを何とかする為にも、イエローは布団を頭までかぶった。 ぎゅうっと目を閉じるが、それでも眠くはならない。 むしろ逆に、頭と目はさえてくる。 ため息をついて、再度瞳を開いた。 「・・・寝れないや」 風に当たろうと思い、窓を開ける。 窓から見える空は未だ薄暗く、夜明けが遠い事を思い知らされる。 「――――うっわ、それキツイわ。そんな事やってたんか」 涼やかな、澄んだ楽器を思わせる声が響いた。 ポケモンの鳴き声のみが響く夜の中にあっては、その声は、ひどく目立った。 ・・・・・・誰だろう? 誰かと話しているらしいのだが、相手の声は聞こえない。 ポケモンの鳴き声だけが、その声に返事をするように響く。 「ゆーコトキッツイねー白夜。嫁に行けないゾ☆」 「天空はさしずめ、口の悪い姑だね!」 合間に響くポケモンの鳴き声も、聞いた事のないモノだった(え、内容には突っ込まず!?) 声の主はこちらの方向へ歩いてきているらしく、だんだんと近づいてくる。 「―――――あ」 突然、強い風が吹いた。 ふわり、 漆黒の色の『何か』が、家の中に落ちてきた。 拾ってみれば・・・・それは、黒い帽子だった。 「ごめん、それ、あたしのなんだ。返してくれないかな?」 窓の方から声をかけられ、振り向く。 ――――――最初に目に飛び込んできたのは、銀の光。 闇に紛れてしまう黒衣、それとは真逆に、浮かび上がる白い肌。 恐ろしく整った顔立ちは繊細で儚く―――――ひどく、現実感の無いものだ。 そんな印象を裏切るかの如く、灰銀の瞳が、その存在を主張していた。 どこまでも人間離れした美しさに、ぼうっと見惚れる。 赤い顔で動かない少女を見て、ちょっと困った様に笑う。 「・・・・・・帽子、返してくれないかな?」 「あっ!ご、ごめんなさいっ!!」 更に顔を赤くし、勢いよく帽子を差し出す少女。 その勢いに、多少面食らった様子ではあったものの・・・帽子を受け取ると、にこりと笑った。 「ありがと♪」 「い、いえ・・・・・・/////」 ぼしゅう、と音でも立ちそうな勢いで耳どころか全身を赤く染め、視線をそらし―――――――彼女の足元にいる、 二体のポケモンに気付いた。 一体はしなやかな身体に真白の毛並み、深紅の瞳を持つポケモン。 もう一体は、空の青よりなお深い、突き抜けるような青の身体のポケモンだ。 どちらのポケモンも、今まで見た事のない姿。 彼女の視線に気付いたのだろう。 白い毛並みのポケモンが、如何にも無関心そうな眼差しでこちらを見、すぐに視線を外す。 それとは対照的に、青い色のポケモンは、興味津々、と言った表情だ。 「――――ああ。白い方は白夜、青い方は天空。どっちも、あたしの仲間だよ♪」 少女の視線に気付いたらしい。 おどけた、演技がかった仕草で一礼し、2体を紹介してみせる。 < 白夜 >と呼ばれたポケモンが、主に向かって一声鳴く。 それにちろりと舌を出し、 「いいじゃん伝われば」 「・・・・・・?」 何の事か分からず、おもわず首を傾げる少女。 それを見て、何だかキラリ(実際はギラリと・・・例えるならばそう!飢えた野獣の目でっ!!)と目を 輝かせ、身を震わせるその人。 「っ・・・・・・可愛いっっっvvvvv」 「うみゅうっ!?」 ぐがばァっっ!と窓越しに抱きしめられ、目を白黒させる少女。 その反応に、更にヒートアップする美少女。 「あーもうその反応可愛すぎーっっvvvvv 嫁に欲しいつーかむしろ監禁したいぃっ―――vvv」 すりすりと頬ずりまでされて、嬉しいやら驚くやら。 中にはかなり積極的(違うだろ!?そこは犯罪だって突っ込むべき場所だぞ!)な台詞もあって、ドキドキしながら (騙されるなよ、いやそれ以前にトキめいちゃけないぞ!?)声を上げる。 「あっあの、おねえさん!?」 「はっ!つい我を忘れてしまった・・・・」 見た目と違って、けっこう気さくらしい。(←なんか違) 解放された事に多少の寂しさを感じながら、ドキドキする心臓を押さえて問いかける。 「あの、おねえさんはなにをしてたんですか?」 「朝の散歩だよ、イエローちゃん♪」 その言葉に、イエローはきょとんと目をまぁるくして首を傾げた。 「・・・・・・私、名前いいましたっけ?」 「ふふふふ、おねーさんは何でも知ってるのサ☆」 にーんまりと、チェシャ猫めいた笑みを浮かべてウインクする。 その発言は、なんだか不思議なくらいに説得力があった。 ■ □ ■ □ 不思議なテンポで話は盛り上がり、気付いてみればしっかり話し込んでいた。 ・・・・・・こんな素敵な人と知り合えたんだから、目が覚めて良かったな・・・・・・・・・ けらけら笑ったり目を輝かせたり萎びてみたりと忙しい『おねえさん』を見ながら、心の中でそう呟く。 その時、今まで黙っていた白夜が、一声鳴いた。 それを聞き、空を見上げて呟く。 「あや、もーそんな時間か」 つられて見上げた空は、だんだんと闇から濃い紫、そして薄紫へと、色彩を変え始めている。 刻々と白んでいく空、薄らいでいく夜の闇。 時間の速さに驚きながら、ふと、気付いた事を問う。 「おねえさん、ひょっとして、ポケモンとお話しできるの?」 私も、不思議な力はある。 それでも、ポケモンの意思を読みとる事はできるけれど・・・話をする事はできないのに。 問えば楽しそうに笑みを浮かべて、唇に指を押し当てる。 「女は、謎が多い程魅力を増すものよv」 「でも、気になります!」 「好奇心が強いねぇ」 目を細めてイエローの頭を撫で、それじゃあ、と付け足す。 「また会ったときに、答えをあげるよ」 悪戯なその表情は、今まで見たどんなものより美しかった。 TOP NEXT BACK → 間話 : 現実って無慈悲なもの 癒しっ子好きです。妹に欲しい! |