笑話集の書庫にようこそ
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(80)「相手が一枚上」
ある宝石商は、もう三度も盗難にあっていた。警察も仲々犯人を挙げてくれない。そこで 宝石商の主人は、自分でつかまえようとして、店頭に模造品のダイヤを置き、宝石に手を ふれたら泥棒をうつすように高価な写真機を備えつけた。
翌日、その結果がでた。模造品のダイヤはそのままで、高価な写真機が消えてなくなって いた。
(79)「超重大機密」
米国防省のお役人の机の上に、こんなプラカードがかかっていた。
「私には何も聞かないで下さい。私は、一体自分が何をしているのかを知ることさえ許さ れないほど、職務上の機密が厳重なんです」
(78)「時間が問題」
夫を殺害した女の裁判が行われた。
判事「殺人を犯す前に、夫と別れようとは考えて見なかったかね?」
女「とんでもない、あなた、それには何週間もかかりますもの・・・」
(77)「神風タクシー」
ぐてんぐてんに酔っぱらった男が、コンコルド広場でタクシーに乗りこんできて、運転手に 言つた。
「コンコルド広場まで行ってくれ」
逼転手は、答えた。
「ここがコンコルド広場です」
乗客はポケットから金を出して、叫んだ。
「ほら!タクシー代だよ。こんどエキサイトして、こんなに早く飛ばしたら承知せんぞ!」
(76)「冷血」
銀行から出てきた一人の男が、自動車にはねられた。男は重傷だった。
すぐに輸血が必要だった。で、銀行の頭取が、お得意さまのためと柄にない親切心を出して 輸血を申し出た。
さて、悲しい後日談だが、その男は肺炎を起こして、まもなく死んでしまった。公表されて いない医者の所見によると、輸血した血液がひどい冷血だったためだという。
(75)「おあいこ」
婦人雑誌を読んでいた奥さまが、不意に旦那さまの頬をぶった。
「何をするんだ! どういうわけなんだ」
「あんたの愛の仕方がなってないからよ!」
奥さまは雑誌にもどった。しばらくすると、今度は旦那さまが奥さまの頬をピシヤリとやった。
「あら、何をするのよ」
「お前、雑誌の男と寝たいんだろう!」
(74)「心配性?」
ある小心な男が、友人のギルから100ドル借りていた。期限は過ぎていて、明日の朝には どうしても返さなければならなかった。それなのに、手元には1ドルもない。男はそれを考 えるとおちおち眠れもせず、ペッドの中で何回も寝返りをうち、ついには起き上がって、部 屋のなかを歩きまわりはじめた。
「あなた、いったい何をしてるの? もう寝なさいよ」と妻が言った。夫は、事情を話した。 すると妻がいった。
「馬鹿ね。それだったら、今晩、眠れないで歩きまわらなければならないのはあなたじゃな くて、その友人のギルじゃないの」
(73-1)「金の価値」
ある人が哲学者にたずねた。
「お金と人格と、どちらがより人を尊敬させるでしょうか?」
哲学者は、そっけなく答えた。
「外に出て、一人の男にお説教をし、もう一人にお金をやつて、どちらが君を尊敬するか ためしてみたまえ」
(73)「毛皮」
妻「ねえ、あなた、毛皮買って下さらない? 五百ドルなの」
夫「うん、何だい? ぼくはこっちの耳が遠いんで、よく聞えないんだ。反対側に来て、 喋ってくれない」
妻「ねえ、毛皮がほしいのだけれど・・・千ドルなのよ」
夫「えっ? じゃ、五百ドルだった方へ来て、もう一度喋ってくれよ」
(72)「殺し文句?」
女友達が二人で話していた。
「人の嘘だと、あんた近いうちに結婚するんですってね。それ、ほんと?」
「本当よ、とてもすばらしい青年で、会うたびに"きみは咲いたばかりのバラのようだ"といって くれるのよ」
「まあ、それでは、きっと彼だわ。まだ、同じことをいっているのね」
(71)「視覚が第1」
ある男が言った。
「女は、何ぜ顔ばかり美しくしようとするんだろう?」
すると一人の男が答えた。
「たいがいの女性は、頭がよくなるよりも、美しくなりたいと思うが、それは、たいがいの男が、考えるよりも、見る方が好きだからさ」
(70)「計略」
ヌード雑誌店へ小さな男の子が来て、一冊の本を買おうとした。
女店員は驚いて叫んだ。
「あら、あんた、恥ずかしくないの。年もいかないくせして」
すると子供は、にっこりして答えた。
「これ、ぼくが見るんじやないんだよ。通信簿にこれをはさんで、パパに渡そうと思っているの」
(69)「思惑はずれ」
ある小心な青年が、美しい娘に心をよせた。そこで何とか思いをつげようと思案した結果、365枚のハガキを買ってきた。そして、毎日1枚ずつ、あきもせずにプロポーズの言葉を書いて出した。
そし1年たった。だが、あろうことか、その美しい娘は郵便配達の男と結婚してしまった。
(68)「まさか?」
オランダ人は、ヨーロッパで1番の清潔な国民という伝説がある。オランダ旅行から帰ってきた、ある作家が友人に言った。
「首府のアムステルダムの人達はね。つばがはきたくなると、汽車に乗って田舎まではきに行くんだよ」
(67)「ネクタイ」
ある邸から泥棒にはいられたという通知をうけて、巡査がとんできた。
「泥棒にはいられてから10時間もたってとどけ出るなんて、どうしたことなんです。タンスの引出しがみんな開けられ、何もかも床に散らばっているのに、泥棒がはいったと思わなかったのてすか?」
「ええ、あたし、てっきり主人がネクタイを探したのだとぱかり思っていたのです」
(66)「国王」
高名な哲学者が、あることを国王に願ったがきかれないので、彼は、王の足もとにひれ伏して願いをきいてもらった。
彼の態度を卑屈だと、とがめた人に、彼は言った。
「恥ずかしく思わなけれぱならないのは、足に耳がある王の方だ」
(65)「リレー」
ある宴会に百姓の親父とその息子が招かれた。息子は、その席で父親の悪口を言った。怒った父親は、隣りに坐っている息子をなぐった。すると息子は、自分の隣りの男をなぐって言った。
「順に隣りの方をなぐって下さい。そのうちおやじのところにつきますから」
(64)「目が不自由?」
橋のたもとに1人の乞食が坐っていた。そぱに犬がいて、その首に大きな文字て"目が不自由です"と書いた札がさがっていた。1人の紳士は、毎朝、小銭を投げてやっていたが、ある朝、急いでいたので、つい忘れてしまった。
すると乞食があわてて言った。
「旦那、旦那、今日は下さりませんので」
「おや、君は目が不自由と思っていたが」と紳士は、驚いて叫んだ。
「いえ、目が不自由なのはこの犬でして」
(63)「生存競争」
いたずら坊やが学校から帰つてきた。
母親「もしあんたがいつもお友達とケン力せずに、おとなしくしていて、下品なこともいわずに 礼儀正しくしていたら、その結果はどうなるかわかるでしよう」
坊や「わかるさ、みんなはぼくを甘くみて、寄ってたかってぼくを馬鹿にするよ!」
(64)「浪費家?」
王様のように暮らした、ある大作家も、晩年には中風の上に貧乏だった。ある日、女中が言った。
「もう、金貨1放と小銭5、6枚しかありませんよ!」
すると、彼は誇らかに答えて言った。
「パリに出てきたときに持っていた金と同じじゃないか。おれは浪費家だという噂だが、50年間に1文もへらしていないぞ」
(63)「本当の憎悪」
中年の婦人が弁護士をたずねてきて、夫が憎くて憎くてたまらないが、なんとか
なるまいかと相談した。
弁護士は「じや、すぐ離婚しなさい」と答えた。
「まあ、何を言うんですか。とんでもない!この20年間というもの、さんざんに
困らされてきたのに、そのあげく、今、あの人を自由の身にしてやるなんて・・・」
(62)「華麗な転身」
一人の男がぼやいて、友人に言った。
「僕は、叔父が百万長者だなんて恋人にいわなきやよかったんだ」
「なせだい?」
「彼女は、僕の叔母になっちやったんだよ」
(61)「出会い?」
6才になる坊やがパパにきいた。
「パパはドイツのボンて生まれたんだっけね」
「そうだよ、坊や、パパはボンさ」
「それから、ママは?」
「あたしは南の方の二ースよ」
「そいで、ママ。ぼくは、パリで生まれたんだね」
「そうよ、坊や」
「そうか! でも、よくぼくたち三人が出会えたもんだね」