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(300)「奇跡の泉」
「ルルドの泉って知ってるかい?」
「ああ、どんな病気やケガも水に浸(つ)かれば治る奇跡の泉だろ?」
「そうさ。それでな、年老いた夫婦がルルドの泉に行ったんだよ。そして、旦那が車椅子ごと奥さんを静かに泉に浸からせたんだ。やがて、泉から引き上げたらどうなったと思う?」
「奥さんが歩けるようになったんだろ?」
「違うよ。車椅子のタイヤが新品になったのさ」

(299)「リストラ」
社長「どうやら我が社も大量なリストラが必要だ。今回は家族がいる者も対象だ。至急リストアップしてくれ」
重役「わかりました。ということは、社長も奥様を説得できたのですね?」

(298)「外出中」
ある日、フランスの物理学者アンペールは、散歩に出かけるとき、玄関のドアに「外出中です」
と書いた札をかけて出かけた。考え事をしながら、散歩から戻ってきて彼が家に入ろうとすると「外出中です」という札が目に入った。そこでアンペールは「ああ、留守ではしかたがない、また来よう」と思ってまた散歩を続けたという。

(297)「名誉毀損」
ある男が侯爵夫人をブタ呼ばわりしたとのことで訴えられた。
裁判長は男に言った。
「お前には罰金を科す。二度と侯爵夫人のことをブタなどと言うのではないぞ」
「わかりました裁判長様。誓って二度と侯爵夫人のことをブタとはいいません。だが、ブタのことを侯爵夫人と呼ぶのもいけないのでしょうか」
「それはお前の勝手だ」
「わかりました。侯爵夫人、さようなら」

(296)「父親はどこに」
昔のアルバムを観ていた娘のジェーンが、母親に尋ねた。
「ねえ、ねえ、ママ、この海岸でママの隣にいるハンサムな若者は誰?」
「あぁ」と母親はため息まじりに言った。「それはね、20年前のパパなの」
「これがパパ?それじゃあ、今、家に住んでいるハゲで太った男は何者なの?」

(295)「コウノトリ」
赤ん坊を生んだばかりの母親が子供に言った。
「コウノトリさんが弟を連れて来てくれたのよ。赤ちゃんの顔が見たいでしょ、坊や」
「ううん、ちがうよ、ママ。ぼくは一度、コウノトリさんの顔が見たいんだ」

(294)「アル中と医者」
アル中の男が医者に診(み)てもらいにきた。男の手は絶えずブルブル震えている。
医者「こりゃひどい。あなたはたくさん飲むんでしょうな」
アル中の男「いや、それほどでもありませんよ。ほとんどこぼしてしまうもので・・・」

(293)「友人」
ジョン「おまえ、万引きなんてやめろよ!どこでそんな悪事を覚えたんだよ」
トム「君と出会ってからだよ」

(292)「男と女の誕生」
「創世記」より。
神さまは生き物を創り休息した。
神さまは男を創り休息した。
神さまは女を創った。その時以来、神さまと男には、休息をとるひまがなくなった。

(291)「人間の天敵」
神は動物を創ったとき、その動物が極端に多くならないように、それぞれの動物に天敵を創った。
「ハブの天敵はマングース」
「野ネズミの天敵はキツネ」
「シカの天敵はオオカミ」
「マムシの天敵は、ワシ、タカ」等々・・・
最後に神は自分に似せて「人間」を創って言った。「さあ、これで終わった」
すると天使が言った。
「まだ人間の天敵が創ってありませんが?」
すると神は答えた。
「大丈夫だ。人間の天敵は人間にしておいたから」
かくして、人間は誕生以来、個人や集団でお互いに殺し合いをしてきた。
そして、今も世界中のあちこちで殺し合いが行われているのである。

(290)「政治家こそ世界最古」
医者と大工と政治家が議論していた。
医者「神はアダムのあばら骨からイブをつくった。外科手術をした医者こそ世界最古の職業だ」
大工「いや、神はカオス(混沌)からこの世界を建設した。だから大工が世界最古の職業さ」
政治家「では、そのカオス(混沌)を作り出すものは誰かね?」

(289)「犬と猫の違い」
犬のひとり言。「ここの家の人たちは、みんな優しくて、餌をくれるし、暖かいすみかを提供してくれるし、可愛がって、よく世話をしてくれる・・・ここの家の人たちはきっと神さまに違いない!」
猫のひとり言。「ここの家の人たちは、みんな優しくて、餌をくれるし、暖かいすみかを提供してくれるし、可愛がって、よく世話をしてくれる・・・自分はきっと神に違いない!」

(288)「妖精の仕事」
信じた友人に裏切られ、全財産を失い、不治の病に冒されて、一人で寂しく死の床についている男の目の前に、突然、妖精が現れて言った。
「どんな願い事でも構いませんので、今、あなたが欲しいものを3つ言ってください」
男は即答した「友情と財産と健康が欲しい」そして、感激して男は続けた「ありがとう!もう何と言ってよいのか」
「いいえ、どういたしまして」と妖精は答えて言った「こちらこそ、アンケートに御協力いただき、ありがとうございました」

(287)「キャンディー大好き」
ちっちな坊やが母親に甘えて言った。
「ねえ、ママ、ほんとうにぼくのことを愛している?」
「もちろんよ。私のかわいい坊や」と母親はやさしく答えた。
「それじゃ、パパと離婚して、キャンディー屋のお兄さんと結婚してよ。お願いだから・・・」

(286)「不眠症の解消法」
患者「夜になっても全然、眠れないんです。先生、どうしたらいいでしょう?」
医師「簡単ですよ。あなたはお金持ちですから、とびきり美人のメイドを雇って、15分ごとにキスしたらいいでしょう」
患者「そんなことで眠れるようになるんですか?」
医師「いえ、眠れません。でも起きているのがとても楽しくなりますよ」

(285)「訓練中」
二人の落下傘兵が同時に飛行機から飛び降りた。
突然、一人が叫んだ「助けてくれ!おれのパラシュートが開かないよ」
もう一人が怒鳴り返した。
「大丈夫だ!心配するな。これは訓練なんだから」

(284)「おませな女の子」
七歳のおませな女の子が、ママに弟がほしいと言った。
ママは少しうろたえたが、すぐに言ってきかせた。
「残念だけどそれはできないのよ。赤ちゃんって、とてもお金がかかるの。今のパパとママには、そんなお金はないの」
「ママ」と女の子は怒って言った。「赤ちゃんはお金で買うものじゃないのよ。私が教えてあげるから、そこに坐ってちょうだい」

(283)「二人の父親」
子供「お巡りさん、助けてください、あそこで僕の父さんが男と喧嘩(けんか)しているんです」
警官「よし分かった・・・それで、どっちが君のお父さんだい?」
子供「分かりません。それが喧嘩の原因なんですから」

(282)「酔眼」
小学生の息子「お父さん。酔っぱらうってどういうことなの?」
父親「うーん・・・例えばそこにグラスが2つあるだろう。 それが4つに見えたら酔っぱらっている証拠さ」
小学生の息子「でもお父さん。グラスは1つしかないよ?」

(281)「目的は別」
男の子が女の子に、自分の夢を話してきかせた。それは、大きくなったら鉄道の車掌になりたいというものだった。
「でも」と女の子が言った。「機関士になって汽車を走らせるほうがいいんじゃなくて」
「ダメなんだよ」と男の子が答えた。「お客が残していったマンガは車掌のものなんだから」