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(280)「殺し屋」
ある夜、殺し屋が夫婦の住んでいる家に忍び込んだ。
殺し屋は夫人の首にナイフを突きつけ「殺される前に、名前を言え」と言った。
夫人は震えながら「ジャネットです」と答えた。
殺し屋は「ジャネットだと。お前の名前は俺のお袋と一緒だから、殺せないな」次に、夫の首にナイフを突きつけて「殺される前に、名前を言え!」と言った。夫は震えながら答えた。
「本名はビクターですが、普段はジャネットと呼ばれています」

(279)「ままごと」
一人の男の子と裏庭で遊んでいた八歳のエイミーが家に飛び込んできた。
「ママ、ママ」エイミーは息を切らしながらたずねた。「あたし、赤ちゃん産める?」
「いいえ」ママは静かに言いきかせた。「あと六、七年たたないと産めないのよ」
「わかったわ」ちっちゃなエイミーは再び裏庭に飛び出して行きながら叫んだ。「早くベットにいって、ママとパパの遊びをしましょう」

(278)「人生と哲学」
船で川を渡っていた大学教授が、途中で船頭に尋ねた。
「君は哲学がわかるかい?」
「いいや、聞いたこともないですよ」
「じゃあ、君の人生の三分の一は失われた。幾何学はどうかね?」
「いや、知りません」
「じゃ、君の人生の三分の一はそれで失ったも同然だ」
その時、急流にのみこまれて舟が転覆し、二人は川に投げ出された。
「泳げるかね?」と船頭が言った。
「ダメだ!」教授が答えた。
「じゃあ、それであんたの一生は全て失われたよ」

(277)「白と黒」
教会の結婚式に両親と参列していた小さな男の子が母親に訪ねた。
「ねえ、ママ。あの女の人のドレスはどうして白いの?」
「白いウェディングドレスは,幸福の色なのよ。人生で一番幸せな日に着るのよ」
「ふーん」男の子はしばらく考えてから、今度は父親に聞いた。
「じゃ、パパ。なんで隣の男の人は黒い服を着てるの?」
「ああ、そりや男の人は女の人と正反対だからさ」

(276)「抜群の記憶力」
アメリカの、ある大統領の演説会での言葉。「私はアメリカ大統領としての資質をすべて備えている。第一に抜群の記憶力、第二に・・・・・・えっと、えっと、何だったかな?」

(275)「ドケチ」
小学校の算数の授業にて。
先生「では、あなたがいま5ドル持っていて、お母さんに2ドルちょうだいと頼んだら、あなたはいま何ドル持っていることになりますか?」
生徒「5ドルです」
先生「う〜ん、君はまだ足し算がよく理解できていないね」
生徒「いいえ、先生が私の母親のことをよく理解していないんです」

(274)「天敵」
小学校でのこと。
先生が質問した。「この世で百獣の王といわれるライオンが最も恐れる動物は?」
一人の生徒が答えた。「メスのライオンです」

(273)「小さな町の大金持ち」
バリからロンドンヘ向かう途中、銀行家で大金持の男爵はある小さな町に泊った。金曜日の晩で、男爵は町の教会へ行った。お祈りはかなリ遅れて始まった。一人の大金持のヤンケレが来るのを待っていたからだった。翌日の安息日も、同じようにお祈りが遅れた。その大金持がまたも遅れてやってきた。男爵はすっかり腹をたてた。祭壇の前に呼び出されて寄付の額をたずねられると、彼は約束した。
「あの男の財産全部に相当するものを寄付しましょう・・・計算書をパリの私の銀行宛に送ってください」
小さな町は大変な騒ぎになった。委員会が作られ、帳簿という帳簿を取りよせて、大金持のヤンケレの財産の計算を始めた。そして、そのあげくに出てきたのは赤字だった。

(272)「妻の涙」
ユダヤ人の作家ブルーノは化学者でもあった。彼はあるとき妻をどなりつけた。妻は泣きだした。
「おまえの涙なぞ、ちっともこたえないよ」と、ブルーノはあわてて言った「涙に含まれているものはね。ごく少量の燐酸とこれもごく少量の塩素、あとはみんなただの水だからね」

(271)「父親のメール」
金使いの荒い娘が、男と駈け落ちをした。父親は娘にメールを送った。
「家に戻るな。そうすればすべてを許す」

(270)「電話帳」
バーにて。
男「ねえ君、名前教えてくれないかな?」
女「電話帳に載ってるわ」
男「よかった。それじゃあ電話番号教えてくれる?」
女「それも電話帳に載ってるわ」
(269)「日付」
友人同士が町中で出会った。一人が言った。
「今日は何日だっけ?」
「さあね。君のポケットにある新聞の日付を見ればいいじゃないか」
「ダメだよ。これは昨日の新聞なんだから」

(268)「ハゲ頭」
教会での母親と小さい娘の会話。
「ねえ、ねえ、ママ、あの人を見て。髪の毛が全然ないわよ」
「静かにしなさい。聞こえるわよ」
「へえ、あの人、それ知らないの?」

(267)「泥棒」
アルベルトは、小切手を現金化するために、タクシーで銀行に行った。タクシーに戻ってみると、オーバーが消えてしまっているのに気づいた。
たちまち、何人かが彼をとり囲んだ。
「あなたが悪い」とそのうちの一人がアルベルトに言った「オーバーを自分の目の届かないところに置いたから」
「いや、違う」と、別の男が彼をさえぎった「タクシーの運転手が悪い、よく注意していなかったんだから・・・」
「いや、銀行の守衛が悪い」と、三番めの男が口をはさんだ「泥棒がオーバーをもって逃げていくのを、見つけるのが当然だ」
アルベルトはうなずいた。
「そのとおり。われわれ三人はみんな悪い。悪くないのは泥棒だけだ、あいつはそれで生きているんだから」

(266)「海とベット」
若い漁師に知り合いの老人が言った。「おまえさん、漁師になったそうだが、よくそんな気持ちになれたもんだね。おまえさんのじいさんは漁に出て死んだ。そしておまえさんの父親もまた、漁の最中に海で死んだ。それでもおまえさんは海が恐ろしくはならないのかい?」
若い漁師は言った。「じいさん、あんたも変な人だよ。あんたのじいさんは家のベッドで死んだ。
そして、あんたの父さんもまた家のベッドで死んだ。それなのによくもまあ、恐ろしがらずに毎日家に帰ってベッドに平気で寝ていられるもんですね」

(265)「三人の男」
一人の男が友人に謎々(なぞなぞ)をだした。
「品行方正は牧師、正直な政治家、酔っ払いの老人の三人が通りを歩いていた。そして、彼らは道に一万ドル札が落ちているのを見つけた。さて、この三人の男の内で、誰が一万ドル札を手に入れただろうか?」
「正直な政治家」
「残念でした。正解は酔っ払いの老人です。なぜなら、他の二人はこの世に存在しないのだから」

(264)「リンゴの弟」
精神病院にて。
青年「私の弟が「僕、リンゴになったみたい」っておかしなことを言うんです」
医者「そうですか。では、弟さんを連れてきてください」
青年「実は今日一緒に来てるんです。(ポケットからリンゴを出して)弟です」

(263)「三人分の席」
太った婦人が、自慢そうに言った。
「私、今朝バスに乗ったところ、立派な紳士が三人も席を立ってくれましたのよ」
やせた婦人が、にっこりして言った。
「そして、その三人分の所におすわりになったのね」

(262)「歯医者と患者」
患者「歯を抜くのに一万だと?ふざけるな。たった五秒の仕事だろに・・」
医者「なら、あなた一時間かけて抜きますか? 」

(261)「タクシーの運転手と乗客」
タクシーの運転手「誰か、助けてくれ、車が止められない。ブレーキが壊れたよ」
乗客「それじゃ、せめて料金メーターだけでも止めてくれないか?」