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「忘備録(名言・諺等)」の目次はこちら

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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(43)


◎東京は向島の木母寺境内に墓地があって、大きな大きな墓石に「天下の糸平」という文字を刻み込んだ墓がある。明治の初年に株で成金となった糸平という人が、自分の名を後世に遺したいと念願して作らせたものであったが、しかし、今、それを見ても、糸平がどんな人であったかを知る人は、もうほとんどいない。

◎知者も愚者も同じように死ぬ。たとえば、ラジウムの発見者として有名なフランスの科学者ピエール・キューリーは、ある日、研究室からの帰り道、パリーゼ・ブールヴァールの雑踏の中で転び、荷馬車で頭を押しつぶされ、ある家の玄関に引きずり込まれて、そこで直ぐに死んだ。ピエール・キューリーの高尚な生涯は、こういう形で閉じた。死は知者の高尚な生涯をも、愚者の低劣な生涯をも同じようにあっけなく呑み込んでしまう。

◎昔ロシアで囚人をいじめるのに、こういう方法があったそうだ。まず、水の一杯入ったバケツと空のバケツを与える。そして一日中かわるがわるバケツの水を入れ替えさせるのだ。別に特別にひどい目には会わせなくても、その囚人がいわゆるインテリでものを考える人間であればあるほど、作業の無意味と単調さに疲れて自殺してしまうケースも多かったそうだ。生活の空しさに疲れ果てたソロモンには、人生そのものさえ罪人に与えられた神の刑罰であるように思われたろう。「神は罪人には仕事を与えて、集めることと積むことをさせられる」その空しさに気付いて早く神に立ち帰るものは幸いだ・・・伝道の書2章

◎「キリスト」(八木重吉)
病気して
いろいろ自分の体が不安でたまらなくなると
どうしても恐ろしくて寝つかれない
しかし、しまいにキリストが枕元にたって
じっと私をみていて下さるとおもうたので
やっと落ち付いて眠りについた
このさびしさを誰に告ぐべきか
神に告ぐべし

◎人生最上の幸福は、自分自身のいかんにかかわらず(神に)愛されているという確信である・・・ユゴー

◎インドのロイ・スンダラクマール・アパローズ牧師は、牧師の子として南インドに生まれた。
彼は自分が何をしたらよいか分からなくて、肉体労働者になって、建設現場で働いていた。膝下ぐらいまでの深さの泥水の中で毎日資材を運ぶ仕事で、こんなことをしていて、どうなるのだろうか? 「神様、私はいったいどうしたらよいのでしょうか」と祈っては、働いていたある日、突然、神様の声が心に響いた。「ロイ、あなたはなぜ泥水の中で働いているのか? あなたは地の果てまでわたしの証人となるのだ」と。そこで彼は泥水の中から出て、聖書学院に行った。そこから彼の新しい道が開かれて行った。

◎真の友をもてないのはまったく惨めな孤独である。友人が無ければ世界は荒野に過ぎない・・・ベーコン

◎悲しまなければ、精神的な発育が止まる・・・稲垣足穂

◎もともと地上に道はない・・・魯迅

◎ロバが旅に出かけたところで馬になって帰ってくるわけではない・・・西洋の諺

◎人生において、万巻の書をよむより、優れた人物に一人でも多く会うほうがどれだけ勉強になるか・・・小泉信三

◎生きている兵士のほうが、死んだ皇帝よりずっと価値がある・・・ナポレオン

◎生まれて学ばざれば、生まれざるに同じ。学んで道を知らざれば学ばざるに同じ。知って行わざれば知らざるに同じ・・・貝原益軒

◎恋とは甘い花のようなものである。それをつむには恐ろしい断崖の端まで行く勇気が無ければならない・・・スタンダール

◎戦争では強者が弱者という奴隷を、平和では富者が貧者という奴隷をつくる・・・ワイルド

◎男は女に嘘をつくことばかり教え、また女に対して嘘ばかりついている・・・フローベル

◎幸福は香水のごときものである。人に振りかけると自分に必ずかかる・・・エマーソン

◎男というものはどんなに違いがあってもせいぜい天と地の差だ。だが女というものは、一番良い女と一番悪い女の差は天国と地獄ほどの違いがある・・・テニソン