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「忘備録(名言・諺等)」の目次はこちら

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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(41)


◎人生は前向きに進むしかないが、後ろ向きにしか理解できない・・・キルケゴール

◎ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。あらゆるケースに適用する人生の秘訣などない・・・ユング

◎恋。普通の娘を女神と間違うこと・・・メンケン

◎二十代の恋は幻想である。三十代の恋は浮気である。人は四十代に達して、初めて真のプラトニックな恋愛を知る・・・ゲーテ

◎女は異国の土地である。どんなに若いころ移住したとしても、男はついにその習慣、その政治、その言語を理解しないだろう・・・パットモア

◎人生とは、自分なりのやり方で愛を捧げる場である・・・バーニー・シーゲル

◎人付き合いがうまいかどうか、それはすなわち人を許せるかどうかということだ・・・ロバート・フロスト

◎恋をしている人間は、どんなことでもまず恋愛に結び付けて考えるものである・・・サント・ブ―ヴ

◎人生は学校であり、そこでは幸福よりも不幸の方が優れた教師である・・・フリーチェ

◎他人を感動させようとするなら、まず自分が感動せねばならない。そうでなければ、いかに巧みな作品でも決して生命ではない・・・ミレー

◎死とは、ピクニックのとき遠くに聞こえる稲妻の音・・・オーデン

◎言葉で説教するよりも、あなたの生き方そのものがより良い説教となろう・・・ゴールドスミス

◎二つの悲劇がある。願いが達せられない悲劇、達せられる悲劇・・・バーナード・ショー

◎命(いにち)というものは、はかないからこそ、尊く、厳かに美しいのだ・・・トーマス・マン

◎「自分こそ正しい」という考えがあらゆる進歩の過程で最も強大な障害となる。これほど馬鹿げていて根拠の無い考えもあるまい・・・ホーランド

◎病気は千もあるが、健康は一つしかない・・・ベルネ

◎(悪魔の辞典(A・ビアス)より。その12)
(91)「カーバ神殿(メッカにある回教徒の最も崇拝する神殿)」・・・大天使ガブリエル(人間への慰めと吉報の天使)からユダヤ民族の長老アブラハムに贈られ、メッカに保存された巨大な石のこと。おそらく、長老は大天使にパンを求めたのであろうが・・・
(参考)「あなた方のうちのどの父親が、自分の息子がパンを求めているのに石を与えるだろう」・・・「ルカによる福音書」(11:11)

(92)「キャベツ」・・・人の頭と同じくらいの大きさと賢さを備えたお馴染みの菜園野菜。
キャベツという名は、とある国の王子キャベジアスに由来する。王子は、王位についたとたん、先代に仕えた諸大臣と王宮菜園のキャベツからなる「帝国最高議会」の開催を布告した。何か陛下の失策が明らかになると最高議会のメンバー数人の首を切るという重々しい公布がだされ、臣民の不満は鎮 められたのだった。

(93)「災難」・・・並々ならぬ明瞭さで、この世のものごとは思い通りにならないということに気付かせてくれるもの。災難には二通りある。ひとつは自分の身に降りかかる不幸と、もうひとつは他人に訪れる幸福とである。

(94)「冷淡な」・・・他人の身に降りかかる害悪を見ても平気でいられるほどの大いなる不屈の精神をもって生まれついた。
ゼノン(ギリシャの哲学者)は自分の論敵のひとりが逝ってしまったことを聞き、深い衝撃を受けた様子を見せた。すると弟子の一人が「なんと!先生は敵の死に涙を流すのですか?」というと、この偉大なるストア派哲学者は「おお、そうとも、だが君は、わしが友の死に微笑むところをやがてみる ことだろう」と答えた。

(95)「中傷屋(又は誹謗者)」・・・「スキャンダル学校(アイルランドの劇作家シェリダン作の戯曲)」の卒業生。

◎小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を生かさず、大才は袖すり合う縁をも生かす・・・柳生家の家訓

◎「いつも泥足」
いやなこと 聞いたら 耳 洗え
汚ないもの 見たら  眼 洗え
いやしい思い 湧いたら 心 洗え
だが いつも 泥足 そのまま
(ななお さかき=詩集『地球B』より)
    
◎其方も、今より出家して八十迄修して見られよ。何の変も無物(なきもの)ぞ(お前さんも、今から出家して八十歳まで修行してみなさい。何の変わったこともないわい=禅の悟りは、変身することではない、悟っても何も変わらないぞ、と・・・・禅修行が異常な心身から正常な身心へ復元する、ことを示唆している)・・・鈴木正三禅師

◎「神通」とは一般にいう神変不可思議なことではなく、日常生活における行動の無礙自在のすがた、働きをいうのだ・・・道元禅師「正法眼蔵」

◎「四攝法(ししょうぼう)=人びとをひきつけ、救うための四つの徳、行為」
(1)布施・・・物でも心でも施し与える。
(2)愛語・・・やさしい言葉をかける。
(3)利行・・・ためになることをする。
(4)同事・・・心を一にして協調する。

◎晴れてよし、曇りてもよし、富士の山、もとの姿は、変らざりけり・・・山岡鉄舟

◎「鍛練」とは「鍛は千日の稽古、練は万日(三十年)の稽古」・・・宮本武蔵

◎生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死に死んで終わりに冥(くら)し(どこから生まれて来て死んでどうなるのかを考えても答えは得られない。生死一如で、人はみな生まれ変わり死に変わりを繰り返している)・・・弘法大師

◎春、百花あり。秋、月あり。夏、涼風あり。冬、雪あり・・・禅「無門関」の偈(詩)より。

◎一年の計は殻を植ゆるにあり。十年の計は樹を植ゆるにあり。百年の計は徳を植ゆるにあり。人のもっとも植ゆべきは徳なり・・・藤堂周信

◎松無古今色 竹有上下節(松に古今の色なく、竹に上下の節あり=松は四季を通じ青々とその色を変えない。竹もまたいつも青々としているがこれには上下の節がある。時の流れは松の緑のように永遠に変わらないが、変わらない中にも竹のように上下の節がある。「変わっていくこと」と「変わらずにいること」の両方が大切であるということ)・・・日本の格言

◎将棋の世界では師匠が「一局教えてやろう」というのは見込みがないから破門するということなのだ・・・米長邦雄

◎アメリカの3M(スリーエム)社で、社内でよく使われる言葉に「艦長は血の出るまで舌を噛む」というのがある・・・これは米国海軍で生まれた言葉で、馴れない部下はへたくそでなかなか思うように舵が切れないので、艦長はつい口を出して教えたくなる。しかしここで教えたのでは部下のためにならない。ほんとに操舵法を身につけるには、失敗をしながら学んでゆくしかない。そう思って艦長は口をつぐんでジッとがまんしているという状態を言ったものだそうである。

◎なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ・・・メーテルリンク (「青い鳥」より)

◎どんなに愛しているかを話すことができるのは、すこしも愛してないからである・・・ペトラルカ

◎なんとひどい生命の浪費であろう。生命の真価に対してなんと無慈悲なんだろう。どれほど多くの生き物が晩餐の食卓を飾るというだけのために、犠牲にされ、そのうちのどれだけ多くが手も付けられずにテーブルの上に残されるであろう・・・ガンジーの日記より

◎宗教なき教育は賢い鬼をつくる・・・西洋の諺

◎道徳的に考える男などおおかた偽善者である。道徳的に考える女など決まって不細工である・・・オスカー・ワイルド

◎平らな道でもつまずくことがある。人間の運命もそうしたものだ。神以外に誰も真実を知るものはないのだから・・・チェーホフ

◎他人より劣っていたとしてもそれは恥ではない。しかし、今年の自分が去年の自分より劣っているのは大変な恥だ・・・ラポック

◎子供というものは生まれながらにして、すでにさまざまな性格や気質を負っている、恐るべき老人なのである・・・モーリアック

◎人間は、他人が思うほど幸福ではないし、自分が考えるほど不幸でもない・・・ラ・ロシュフーコー

◎悲しみの道、しかもその道だけが悲しみを知らざる国に通じている・・・ウィリアム・クーパー

◎青春は失策、壮年は苦闘、老年は悔恨・・・ベンジャミン・ディズレーリ

◎気持ちの良い生活を作る方法。済んだことをくよくよせぬこと。腹を立てぬこと。今を楽しむこと。そしてとりわけ、人を憎まぬこと・・・ゲーテ

◎人間にもっとも多くの災いをもたらすのは人間である・・・プルニウス

◎戦争は人間の生活問題を何一つ解決しません!何一つ!それは働くもののみじめな状態をさらにみじめにするだけだ・・・マルタン=デュ=ガール

(439)「仇敵=玄関に立ちぱなし)」
ノックの音がした。メアリーが玄関を開けると、雪の降り続く中に大嫌いな姑が立っていた。「お義母さま。どうなさったんですか?」「メアリーや。あたしゃ、一週間ほど、ここにいさせてもらおうと思ってね。いいわよね?」「もちろんですとも。お義母さま」とメアリーは答えた、どうぞ、いつまでもお好きなだけ、ここにどうぞ」と言って、メアリーは玄関の扉をバタンと閉めた。

◎(悪魔の辞典(A・ビアス)より。その11)
(86)「梵天(ヒンズー教の第一神)」・・・ヒンズー人(ヒンズー教を信奉するインド人)を創造し給うた神。ヒンズー人はビシュヌ(第二神。保持を司る女神)によって守られ、シバ(第三神。破壊を司る)により殺される。その分業化は、他の諸国における神々に見られるようなものと比べると、整然としている。たとえば、アブラカダブラ人(ビアスが造った人種)は、「罪の神」によって創られ、「盗みの神」によって養われ、「愚かさの神」によって滅ぼされる。梵天の司祭 たちは、アブラカタブラ人の司祭と同様、絶対に不埒でない神聖にして博学なる人々である。
おお梵天 そは非凡なる古の神よ
ヒンズー教三大神の第一位なり
鎮座まします姿 いとも泰然自若たり
毅然として座禅を組めば
そは まぎれもなく第一位

(87)「脳味噌」・・・一種の装置であり、それを用いて我々が考えていると考えるものである。また、これこそが、何者かになりたがっている人と、何者かであることに満足している人とを分け隔てるものである。富める者、あるいは無理に高い地位につけられた者は、一般に頭蓋骨一杯の脳味噌を貯えているため、隣人は帽子をとらないわけにはいかなくなる。我々の文明では、また、共和政体をとる我々の政治では、脳味噌とはとても名誉なものであるため、官職の世話にならずに
すむという特権を与えられている。

(88)「ブランデー」・・・雷電1・後悔1・血塗られた殺人2・死=地獄=墓1・浄化された魔王4の割合で造られている強心剤。常時頭一杯服用せよ。ブランデーこそ英雄の飲み物なのだというのはジョンソン博士(史上初の学術的英語辞書の編纂者)の言葉である。英雄だけがブランデーを飲むという冒険をする。

(89)「花嫁」・・・幸せになりうるすばらしい前途への期待を葬り去った女性。

(90)「[けだもの]・・・ [夫] 参照のこと。 [夫] ・・・夕食後、皿の後始末を命じられる人。