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「忘備録(名言・諺等)」の目次はこちら

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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(39)


◎失敗の原因は大きく分けて2つである。考えたことを実行しなかったか、考えずに実行してしまったか・・・サラック

◎死を願望するものは惨めであるが、死を恐れるものはもっと惨めである・・・ハインリヒ4世

◎失敗を失敗として認識しない。これが最悪の失敗である・・・カーライル

◎熱いストーブの上に一分間手を載せてみてください。まるで一時間ぐらいに感じられるでしょう。ところがかわいい女の子と一緒に一時間座っていても、一分間ぐらいにしか感じられない。それが相対性というものです・・・アインシュタイン

◎人生が死より恐ろしいところでは、あえて生きることが最後たる真の勇気である・・・トーマス・ブラウン

◎「遣伝の法則」 スパルタ王アルキダモスは大変背の低い女を妃にした。するとスパルタ人は王に罰金刑を科した。その理由に日く「王はやがて丈の低い子を遺(つかわ)して、我々に半人前の王を宛てがうつもりにちがいない」

◎夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる・・・マーフィ

◎「知りません」。人間の持つ言葉のうち、もっとも情けない言葉です・・・ナイチンゲール

◎「第一番」
近衛(このえ)信尹(のぶただ)卿がある時、本阿弥光悦に「今日本で字の上手は誰か」と問うと、光悦は二番目は貴方で、三番目は松花堂でございましょう」と答えた。卿が「で、最も上手は」と重ねてきくと「私でございます」
(参考)
@本阿弥光悦・・・安土桃山・江戸初期の芸術家。京都の人。刀剣鑑定を中心とした家業のほかに陶芸・書画・漆芸などに天分を発揮。特に書は光悦流をひらき近衛信尹(のぶただ)・松花堂昭乗とともに寛永の三筆といわれた。

◎死体になるより、臆病者でいるほうがいい・・・アイルランドの諺

◎うわさ話は毎日ある。誰も耳をかたむけなければやむ・・・中国の諺

◎うわさは半ば嘘・・・ドイツの諺

◎耳にささやかれたことは、千里の遠くまで聞こえる・・・中国の諺

◎最悪の病気と最悪の苦しみは、必要とされないこと、愛されないこと、大切にされないこと、全ての人に拒絶されること、自分がだれでもなくなってしまうことだと、より実感するようになりました・・・マザー・テレサ

◎リーダーを待つのはおよしなさい。一人で、人から人へと行えばいいのです・・・マザー・テレサ

◎あわてることから、かって、良いものは生まれたことがない・・・ドイツの諺

◎もしも私たちが謙虚ならば、ほめられようと、けなされようと、私たちは気にしません・・・マザー・テレサ

◎絶望のあるところには希望を、暗闇(くらやみ)には光りを、悲しみのあるところには喜びを・・・マザー・テレサ

◎平和は微笑みからはじまる・・・マザー・テレサ

◎貧しい人々の中で最も貧しい人々は、人間の苦しみを負ったキリストにほかなりません・・・マザー・テレサ

◎持ち物が少なければ少ないほど、多く与えることができます・・・マザー・テレサ

◎この世で一番大きな苦しみは一人ぼっちで、だれからも必要とされず、愛されていない人々の苦しみです・・・マザー・テレサ

◎愛の欠如こそ、今日の世界における最悪の病です・・・マザー・テレサ

◎「人もあろうに」
ロシアの文豪ツルゲーネフはフランスにいた時、ある人に誘われて、死刑の執行を見に行った。見物の群集をかきわけて特別席に導かれる文豪を見て人々が「来た来た、彼だ彼だ」というので、彼がふしぎな顔をすると案内者がいった。「貴方を刑を執行する役人と間違えているのですよ」

◎男は初恋をあきらめる事ができず、女は最後の恋をあきらめる事ができない・・・ヴェイス

◎どうにもならないことは、忘れることが幸福だ・・・ドイツの諺

◎「夕食は我慢できぬ」
高踏派(芸術至上主義と形式崇拝を特徴)の文人ルコント・ド・リイルはフランスの詩人、ボードレールに会った。昼飯時になりド・リイルが立とうとすると詩集「悪の華」の詩人 が「私は最近食事なんて俗なものはやめました」というので「私もやめました」と答えた。しかし晩飯時になっても、ボードレールが立とうとしないので高踏派先生ついに死にそう になり「私は晩飯の方はまだじつは、時々食ぺるんです」

◎どんな馬鹿でも真実を語ることができる。だが、うまく嘘をつくことは頭が良くなければできない・・・バトラー

◎人生とは出会いであり、その招待は二度と繰り返されることはない・・・カロッサ

◎「これが泣かずに」
ティムール大帝は、鏡を献上されてはじめて戦傷だらけの自分の顔を見、英雄ティムールはかくも醜いのかと泣いた。やがてかれは泣きやんだ。が、おそばにいる道化者のホージャがいつまでも泣きやまぬので「はて、汝はなぜ泣くのじゃ」と問うと「その醜いお顔を朝から晩まで、毎日ながめていねばならぬかと思えば、悲しゅうて、悲しゅうて」

◎女心は男心よりも清らかなものである。ただ男よりもよく変化するだけだ・・・ハーフォード

◎何事でも人々からしてほしいと思うことは人々にもそのとおりにせよ・・・聖書

◎人生それ自体に意味などない。が、意味がないからこそ生きるに値するのだ・・・カミュ

◎「もったいない」
中央アジアの砂摸を旅して、アメリカの女流詩人で小説家のスタインは敦煌(とんこう)についた。駱駝(らくだ)の糞(くそ)があそこにも、ここにもしてあるきたない町だった。ところがスタインは、糞が唯一の燃料だった砂漠から来たので、通りを歩きながら、これはもったいないとつい糞に手をのばしそうになるのだった。

◎人は自分が考えるような人生を生きている・・・ユダヤの諺

◎「蓄財第一」
ギリシアのタレスは哲学者だったが、蓄財にもたけていた。ある人が「学者らしくない」とこれをとがめると、哲学者は平然としていった。「貴方は自分のできないことは、他人にもやめさせたいのだ」

◎「師より上手い」
フランドルの大画家ルーベンスが大作を描きおえて散歩に出かけた。弟子達は先生の留守の間にと画室に入り、多勢がわれがちに見ようとし、乾いてない絵にさわり、ついにめちゃくちゃにしてしまった。一同蒼くなったが、ともかく弟子の一人が修正して先生の帰りを待った。散歩から帰ったルーベンスは意外にも叱るどころか、前より良い絵になったと喜んだ。この修正をした弟子こそヴァン・ダイク(のちイギリス国王チャールズ一世の首席宮廷画家となる)である。

◎うわべばかり善行に見える愚行もあるものだ。立派な身なりの愚か者がいるのと同じように・・・シャンフォール

◎「娯楽優先」
明治二十八年五月十七日の朝、小説家で歌人の樋口一葉は母と妹に、金もなく、米も今日一日分しかないと愚痴をこぼされた。一葉は歌の師匠の中島歌子を訪ねると、それと察して歌子は一葉にアルバイト代の二円を渡した。すると彼女は急に気が大きくなって、その夜は妹と義太夫を聞きに寄席(よせ)に出かけた。

◎自分の欠点ばかり気になり出したら、そんな劣等感を直してくれる人間はこの世に一人しかいない。つまりあなた自身だ・・・カーネギー

◎女というものは愛されるために存在するのであって、男に理解されるために存在しているのではない・・・オスカー・ワイルド

◎「子供」
古代ローマ史の研究で有名なドイツの歴史学者のモムゼンは大変な無頓着者だった。ある日、書斎のソファーの上に何やらぼろ布のかたまりのようなものがあったので、紙クズかごに放り込んだ。するとそのぼろ布のかたまりが大声で泣き出した。なんとそれは最近生まれた彼の子供だった。

◎人間は、自分が他人より劣っているのは、能力のためでなく、運のせいだと思いたがるものだ・・・プルタルコス

◎美しく老いることは 至難の業だ・・・アンドレ・ジイド

◎「うれし泣き」
十九世紀のドイツ小説の結婚申込場面を分類した閑人(ひまじん)がいる。それによると「貴女なしには生きていられません」と申込む男81%、その際、女の手をとる男は72%である。女の方は申込を期待していた者87%、申込まれて泣く女が44%もある。

◎なぜ死を恐れるのですか。まだ死を経験した人はいないではありませんか・・・ロシアの諺

◎(悪魔の辞典(A・ビアス)より。その9)
(76)「悪態」・・・反対者の毒舌。

(77)「生誕」・・・あらゆる災難の中で、最初でしかももっともすごいもの。この災難の本質については、均一性はないものと見られている。カスターとポラックス(二人は、ギリシャ神話の大神・ゼウスとレダの間に生まれた双子。船乗りの守護神。又は、兄弟愛の典型として知られている)は卵から生まれ、パラス(ギリシャ神話のアテネの守り神のアテナ女神のこと)は頭蓋骨から誕生した。ガラティア(ギリシャ神話で、ピグマリオンが造った象牙の美女。美と愛の女神・アフロディーテが生命を吹き与えた)はかつて石のかけらであった。ペラサラスという10世紀のもの書きは、司祭が聖水を振りまいた地面から生を受け成人したと自ら断言している。アリマクサスが、稲妻にうがたれた土の穴から出てきたのはよく知られている。リュコメドンはエトナ山中の洞穴の子であった。そして私もまた、葡萄酒貯蔵室より出てきた男 を目撃している。

(78)「ごろつき」・・・市場に出ているイチゴの箱のように――上等のものを一番上に並べてあるのだが――見かけを飾るために備えられたもろもろの素質を、逆の方から、つまり下から開けてしまった男。さかさまになった紳士。

(79)「無韻詩」・・・無韻弱強五歩格――受けるように書くのがもっとも難しい英詩の一種。またそれゆえに、いかなる種類の詩を書いても受けない人々によって深く愛される類のものでもある。

(80)「死体泥棒」・・・墓の蛆虫どもの上前をはねるもの。老いたる医者が葬儀屋に送り届けたものを、さらに若い医者へと送り届ける人。ハイエナともいう。

「過ぐる秋のある夜のこと」
医師は語りつづけた
「わしと仲間たち 計四人は
墓地を訪れ 囲いの陰に立ちつくしていた

月が沈むのを待つ間に
野生のハイエナが俳徊するのを目の当たりにした
そ奴 新墓をめぐり やがて、
墓の縁を掘りはじめた

その忌まわしき行為に憤慨して
われら 隠れ場所より打って出て
不浄なるけだものに襲いかかり
鶴嘴(つるはし)鋤(すき)にてそ奴を屠りたり」---ベッテル・K・ジョーンズ

◎多数の人々が鎖につながれ、死刑を宣告されているさまを想像しよう。幾人かが日ごとに眼前で絞め殺され、残った者は、自分たちも同じ運命をたどることを悟り、悲しみと絶望の中で互いに顔を見合わせながら、自分の番がくるのを待っている。これが人間の状態なのである・・・パスカル(パンセより)

◎汝の愛するものを仕事に選べ、そうすれば生涯一日たりとも働かなくて済むであろう・・・孔子

◎教育の危機は教育の危機ではなく、生命の危機なのだ・・・ペギー(仏・詩人)

◎女とは象のようなものだ。眺めているぶんには楽しいが、所有したいとは思わない・・・フィールズ

◎幸福になりたいのだったら、人を喜ばすことを勉強したまえ・・・プリオール

◎われわれは断崖(危険)が見えないように、何か目かくしをして平気でそのなかへ飛びこむ・・・パスカル(パンセより)

◎「最後の幕は血で汚され」る。どんなに美しい生涯も例外ではない・・・パスカル(パンセより)

◎人々は、暇さえあれば球技やウサギ狩りに忙しい。踊ったり、歌ったり、様々な気晴らしに熱中して、万人に訪れる死を忘れている・・・パスカル(パンセより)

◎すべての人間は幸福になることを求めている。これには例外がない。そのための手段はいかに異なっていようとも、彼らはみなこの目的に向かっている。これはあらゆる人間の、 自ら首をくくろうとする人々に至るまでの、あらゆる行為の動機である・・・パスカル(パンセより)

◎悲しみは知識である。多く知る者は恐ろしき真実を深く嘆かざるをえない。知識の木は生命の木ではない・・・パスカル(パンセより)

◎好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。たいていの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ・・・パスカル(パンセより)

◎人間は考えるために生まれている。ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない・・・パスカル(パンセより)

◎ひとつの事柄についてすべてを知るより、すべての事柄について何らかのことを知るほうが、ずっとよい・・・パスカル(パンセより)

◎実物には一向に感心しないくせに、それが絵になると、似ていると言って感心する。絵とはなんとむなしいものだろう・・・パスカル(パンセより)

◎謙虚さについて謙虚に話す人は少なく、貞潔について貞潔に話す人はすくなく、懐疑論について疑いながら話す人は少ない・・・パスカル(パンセより)

◎人間のむなしさを知ろうとするなら、恋愛の原因と結果とをよく眺めるがよい・・・パスカル(パンセより)

◎神は無限の球である。その中心は到るところにあり、その円周はどこにもない・・・パスカル(パンセより)

◎沈黙していることは最大の責め苦である。聖人でさえ己に沈黙を課し得ない・・・パスカル(パンセより)

◎すべての人間は、本性によって、互いを憎み合う・・・パスカル(パンセより)

◎哲学を嘲笑するものこそ、真に哲学者である・・・パスカル(パンセより)

◎人間はひとくきの葦にすぎない。自然のなかで最も弱いものである。だが、それは考える葦である。彼をおしつぶすために、宇宙全体が武装するには及ばない。蒸気や一適の水でも彼を殺すのに十分である。だが、たとい宇宙が彼をおしつぶしても、人間は彼を殺すよりも尊いだろう。なぜなら、彼は自分が死ぬことと、宇宙の自分に対する優勢とを知っているからである。宇宙は何も知らない。だから、われわれの尊厳のすべては、考えることのなかにある。われわれはそこから立ち上がらなければならないのであって、われわれが満たすことのできない空間や時間からではない。だから、よく考えることを努めよう。ここに道徳の原理がある・・・パスカル(パンセより)

◎空間によっては、宇宙は私をつつみ、一つの点のようにのみこむ。考えることによって、私が宇宙をつつむ・・・パスカル(パンセより)

◎人間は天使でも獣でもない。そして、不幸なことには、天使のまねをしようとおもうと、獣になってしまう・・・パスカル(パンセより)

◎現在は決してわれわれの目的ではない。過去と現在とは、われわれの手段であり、未来だけがわれわれの目的である・・・パスカル(パンセより)

◎神があるということは不可解であり、神がないということも不可解である・・・パスカル(パンセより)

◎正しいものが強いか、強いものが正しくなければならない・・・パスカル(パンセより)

◎流行が好みを作るように、また正義をも作る・・・パスカル(パンセより)

◎人間は、あらゆる職業に自然に向いている。向かないのは部屋の中にじっとしていることだけ・・・パスカル(パンセより)

◎クレオパトラの鼻。もしもそれがもっと低かったら、大地の全表面が変わっていただろう・・・パスカル(パンセより) (一般に女性の美しさは「目」であらわす。たとえば「美しい目、麗しの瞳」という言い方などは、十七世紀当時のフランスでも、詩や劇のなかで頻繁に使われる月並みな表現だった。ところが「鼻」となると、顔の部分の中でも詩的なイメージをもっとも喚起しにくいものである。つんとすました高い鼻は、ローマの英雄たちを惑わせたエジプト女王クレオパトラの美しさを象徴するにふさわしい。しかし「それがもっと低かったら」と言われたとたん、絶世の美女も形無しに思えてくるから不思議である。また「世界の歴史は変わっていただろう」とはせずに、「大地の全表面」と空間的な比喩を用いているが「表面」(face)は「顔」の意味でも用いられる語である。しかも顔全体を、とくにその滑稽さや異様さを強調するときに用いられることが多い。つまり、鼻が高いか低いかで美しかったはずの顔が滑稽に見えてくるように、わずかなことが原因で大地の相貌も一変する)

◎世の中にはあらゆるよい格言がある。人はそれらの適用にあたって、しくじるだけである・・・パスカル(パンセより)

◎人はふつう、自分自信で見つけた理由によるほうが、他人の精神のなかで生まれた理由によるよりも、いっそうよく納得するものである・・・パスカル(パンセより)

◎われわれは、確実に知ることも、全然無知であることもできないのである・・・パスカル(パンセより)

◎個別的にはどれも笑わせない似ている二つの顔も、いっしょになると、その相似によって笑わせる・・・パスカル(パンセより)

◎人は動物の戦いを見るのは好きだが、勝ったほうが負けたほうに食らいつくのは見たがらない。いったい、勝利による終わりではなくて何が見たかったのだろう・・・パスカル(パンセより)

◎私を 離れてみれば 心ほど 明るき鏡 世になかりけり・・・道歌

◎「脱出方法」
鉄血宰相といわれたドイツの政治家ビスマルクは、ある時友人と猟に出かけた。ところが友人が底なしの沼に落ちた。友人の大声に駆けつけたビスマルクは助けるどころか「君を助けようとすれば、僕も沼に吸いこまれてしまうから、助けるわけにはいかないよ。しかし君が苦しんで死ぬのを見るのもいやだから、ひと思いに殺してやるよ」と、猟銃で友人の頭 をねらった。友人は殺されてはたまらぬと必死にもがいたので、沼から出ることができた。これがビスマルクのねらいだった。