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「忘備録(名言・諺等)」の目次はこちら

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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(38)


◎善し悪しの 鏡に写る 影法師 よくよく見れば 我が姿なり・・・道歌

◎「小食」
ポーランドの作曲家ショパンを、ある金持が余興に演奏をさせようと晩餐会に招いた。
食事が終るか終らぬかに主人は演奏を頼んだ。人前で演奏するのが嫌いだったショパンが断わると、金持は怒って「そのために貴方に御馳走したのじゃないか」といった。むっとしたショパンは「私は小食ですから貴方に御迷惑をかけるほど食べちゃいませんよ」

◎世は海よ 身は浮き船よ 心をば 梶ぞと思い 深くつつしめ・・・道歌

◎「金が大事」
ある時、ギリシャの哲学者ソクラテスが不思議そうな顔をしていった「どの男もどの男も財産を沢山残そうとして夢中になっているが、それを残してやる息子のことはさっぱり心配でないらしいのは、実に奇妙なことだな」

◎磨きなば 磨いただけに 光るなり 性根(こんじょう)玉でも 何の玉でも・・・道歌

◎「世界は広い」
イギリスの物理学者で、万有引力を発見したニュートンは大変やさしい性質だった。ある日、数学の計算をしていると、ハエが一匹飛び回って邪魔をする。あまりうるさいのでニュートンはついにこれをつかまえたが、窓を開けて「世界は二人には広すぎるんだから、邪魔するなよ」と逃がしてやった。

◎自分で怒りを抑えるには、他人の怒る姿を静かに観察することである・・・セネカ

◎短く笑って、長く泣く。それが恋の習いだ・・・ガイベル

◎仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、父母に逢うては父母を殺し、羅漢(らかん)に逢うては羅漢を殺し、親眷(しんけん)に逢うては親眷を殺し、始めて解脱を得、物と拘らず、透脱なり(自分が勝手に作りだした仏とはこうであるという妄想や、親とはこうでなければならないという思い込みを捨てよ。そうして始めて解脱することができ、なにものにも束縛されず、自在に突き抜けた生き方ができる)・・・臨済録

◎他人の幸福をうらやんではいけない。なぜならあなたは彼の密かな悲しみを知らないのだから・・・ダンデミス

◎(悪魔の辞典(A・ビアス)より。その8)
(71)「ベラドンナ」・・・イタリア語では美しい女性のこと。英語では劇薬のこと。両国語が本質的には同一であることを示す顕著なる一例。

(72)「恩人(後援者)」・・・忘恩という重い買い物をする人。しかし著しく値段をつり上げることがないので、それは依然として誰でも手に入れることの出来る範囲にとどまっている。

(73)「髪の毛座」(北天の星座。牛飼い座と獅子座の中間にある)・・・夫を救うために自分の髪の毛を犠牲にした女性を称えて名づけられた星座。

昔日の女性 髪の毛を差し出せり
愛する夫の生命を救わんがためなり
されば男性たち--気高き女性を称えるあまり--
星の群れにその名授けたり
ところで今日(こんにち)の女房族
おのが髪の毛守るためには 亭主捨ててもいとやせぬ
されど星に名残す名誉にありつけぬ
天に女房族の数ほど星 あらざるためなり(G・J)

(74)「二重結婚(重婚罪)」・・・嗜好上の過ちのことで、未来の君子たちなら、これに対して三重婚という名の刑罰を下すであろう。

(75)「頑固者(偏屈もの)」・・・君の受け入れぬ意見を執拗に、しかも熱狂的に信奉する奴。

(375)「信心深い男」
信心厚いある男は、昔からローマ法王に是非会いたいと念願していた。ついにイタリアに行った彼は、長年の夢を果たそうとサン・ピエトロ寺院で、一番いい服を着て、群集の中 にまぎれこんだ。いい服を着ていれば、ローマ法皇が自分に気づいて話しかけてくれると思ったのだ。ローマ法皇は、ゆっくりと人々の前を歩いて来た。そして、一人の乞食に穏 やかな笑みを浮かべて何か語りかけると、通り過ぎていった。男は、反省した。いい服を着ては駄目なのだ。貧しき者にこそ、神は慈悲深き目を向けられる。一計を案じた男は、先程の乞食に頼んで、千ドルで自分の服と乞食の服とを交換してもらった。 次の日、また法王が人々の前を通りかかった。すると法王は乞食の服を着た男に近づいてきた。そして、男の耳に口を寄せると、やさしい声でこう言った「昨日、目障(めざわ)りだから消え失せろと言ったはずだぞ」

◎「熱中しすぎ」
万有引力の法則を発見したイギリスの物理学者・数学者・天文学者のニュートンは少年の時から数学が好きで、計算をはじめると没頭するくせがあった。ある時も教室で夢中になって計算していたので、悪友が彼の弁当を食べてしまった。やがて計算を終ったニュートソは弁当を開けて、空になっているのを見ていった。「やぁ、計算に熱中してさっき食べたのを忘れた」

◎遅延は怒りの最良の治療薬・・・セネカ

◎結婚とは、権利を半分に、義務を二倍にすることである・・・ショウペンハウエル

◎善し悪しと 思う心を 振り捨てて ただ何となく すめばすみよし・・・道歌(宗教的、道徳的な教訓をよみこんだ和歌)

◎人間は金を持っていると問題にするが、金がないと問題にしない。ことに坊さんなどは、修行、修行とやかましく言うけれども、修行する前に自分の持っている財産全部を捨てたら、そう修行せんでも良い。貧乏人が、あの坊さん気の毒である、なんぞあげたいな、という気持ちになるような姿して歩いておったらよい。坊さんが一切の物を捨てて、簡単な暮らしをしておったら、なにもそう貧乏人に物をやらんでもよい。貧乏人から同情を寄せられるような生活をしていたら、修行する以上の功徳がある。ところが自分はどっさり貯めて、うまい物を食っておって、貧乏人に焼き餅を焼かすのはよくない。わたしはお釈迦さんが王位を捨てられたということは深い深い意味があると思う・・・沢木興道老師

◎人間はあらゆるものを発明することが出来る。ただし幸福になる術を除いては・・・ナポレオン

◎男が女を愛する第一の条件は、その女が自分の気に入るかどうか、ということである。ところが女にあっては、もう一つの条件がいる。それは、自分の選択が他人に気に入られるかどうかということである・・・グールモン

◎結婚しても愛することはできる。しかし結婚すれば今まで以上に働かねばならない。働いて働いて、その結果、愛することを忘れてしまうのである・・・カミュ

◎「極端な内気」
「人間不平等起源論」「社会契約論」で有名なフランスの思想家ルソーは梨(なし)が好物で、果物屋に並べてあると買いたくてたまらなくなった。だが、誰かに見られているような気がして恥かしくて買うことができず、いつも何度も店の前をいったりきたりするのだった。

◎恋愛は戦争に似ている。始めるのはたやすいが、うまく終えるのは難しい・・・メンケン

◎「読者は強し」
イギリスの小説家コナン・ドイルのシャロック・ホームズを主人公にした小説は、書くごとに評判で、原稿の注文が殺到した。ついにやりきれなくなったドイルは、ホームズをスイスの滝に落として殺してしまった。ところが読者は承知せず、やむなく作者はホームズをやがて生き返らせた。