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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(32)

◎社会というところは、短期間に見ればアンフェアなところもある。しかし、長期的に見れば必ずフェアなもの
だ。それだけに努力さえしていれば、必ず誰かひとりは見ていることを忘れるな・・・紀田順一郎

◎(どうでもいい話)
働き者の代名詞「働きバチ」。しかし働きバチの一日の実労働時間は五時間だけ。

◎(どうでもいい話)
蚊が風船を刺しても、風船は割れない。

◎(どうでもいい話)
ゴッホの絵で生前に売れたものはたったの一枚だけだった。

◎この世の中に人間ほど凶暴な動物はいない。狼は共食いをしないが、人間は人間を生きながらにして丸呑
みにする・・・ガルシン

◎出る杭は打たれるが、出すぎた杭は誰も打てない。出ない杭、出ようとしない杭は、居心地は良いが、その
うちに腐る・・・堀場雅夫

◎女にも武器あり、いわく涙これなり・・・大町桂月

◎(どうでもいい話)
地球上に棲息する生き物は約百万種、うち80%が昆虫である。

◎(どうでもいい話)
髪の毛は1日に約50本抜ける。

◎二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて初の矢になおざりの心あり・・・吉田兼好

◎天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず・・・孟子

◎人を用うるの道は、その長所をとりて短所はかまわぬことなり・・・荻生徂徠

◎めでたさも中位(ちゅうくらい)なりおらが春・・・小林一茶

◎泥中の蓮華(蓮華(れんげ=ハスの花)は泥中にあって、はじめてきれいな花を咲かせる。泥なくしては決し
て美しい花は咲かない。泥が大切で、泥があってこそはじめて咲く蓮華である・・・仏教本より

◎男は恋を恋することからはじめて、女を恋することで終わる。女は男を恋することからはじめて、恋を恋する
ことで終わる・・・グールモン

◎誰でも死ななくちゃいけない。でも私はいつも自分は例外だと信じていた。なのに、なんてこった・・・ウィリア
ム・サローヤン

◎不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ・・・メルヴィル

◎涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない・・・ゲーテ

 ◎自分の過ちを認めることほど難しいものはない・・・ベンジャミンディズレーリ

◎大都会は人類の掃(は)きだめである・・・ルソー

◎英雄、人を欺(あざむ)く・・・李攀龍(唐詩選)

◎魚釣りは罪のない残忍である・・・ ジョージ・パーカー

◎一山行き尽くせば一山青し(一つの山を越えると前方にはまた青い山が聳えている。越えても越えても山ま
た山の連続である。人生にもしばしば起伏があり、紆余曲折がある)・・・仏教本より

◎何もかも失われた時にも、未来だけはまだ残っている・・・ボビー

◎悩める貝殻にのみ、真珠は宿る・・・アンドレエフ

◎南嶽磨磚(なんがくません)の逸話「座禅をしている男に南嶽禅師が尋ねた「坐禅をして何を求めているの
か?」と。男は「仏になるため」と答えた。すると南嶽は、傍らの磚(瓦)を磨き始めた。男の問いに南嶽禅
師は「磚(瓦)を磨いて鏡にしようと思っている」と。(座禅をしても仏にならない。瓦を磨いても鏡にならない)
・・・仏教本より

◎名を捨つる者は憂いなし・・・列子

◎女というものは、自分の美貌のために犯される行為ならば、どんな悪い行為でも許してしまう・・・ル・サー
ジュ

 ◎「みんなをすきに」・・・金子みすず
私は好きになりたいな
何でもかんでもみいんな
ねぎもトマトもお魚も
のこらず好きになりたいな

うちのおかずはみいんな
かあさまがお作りになったもの
私は好きになりたいな
だれでもかれでもみいんな

お医者さんでもカラスでも
残らず好きになりたいな

世界のものはみいんな
神様がお作りになったもの

◎「花のたましい」・・・金子みすず
散ったお花のたましいは、
み仏さまの花ぞのに、
ひとつ残らず生まれるの。

だって、お花はやさしくて、
おてんとさまが呼ぶときに、
ぱっとひらいて、ほほえんで、
蝶々にあまい蜜をやり、
人にゃ匂いをみなくれて、

風がおいでとよぶときに、
やはりすなおについてゆき、

なきがらさえも、ままごとの
御飯になってくれるから。

◎「日の光」・・・金子みすず
おてんと様のお使いが
そろって空をたちました。
みちで出会ったみなみ風、
(何しに、どこへ)とききました。

ひとりは答えていいました。
(この「明るさ」を地にまくの、
みんながお仕事できるよう)

ひとりはさもさもうれしそう。
(わたしはお花をさかせるの、
世界をたのしくするために)

ひとりはやさしく、おとなしく、
(わたしはきよいたましいの、
のぼるそり橋かけるのよ)

のこったひとりはさみしそう。
(わたしは「かげ」をつくるため、
やっぱり一しょにまいります)

◎「あさがほ」・・・金子みすず
青いあさがほあっち向いて咲いた、
白いあさがほこっち向いて咲いた。
ひとつの蜂が、
ふたつの花に。

青いあさがほあっち向いてしぼむ、
白いあさがほこっち向いてしぼむ。
それでおしまひ、
はい、さやうなら。

◎「さびしいとき」・・・金子みすず
わたしがさびしいときに、よその人は知らないの。
わたしがさびしときに、お友だちはわらうの。

わたしがさびしいときに、お母さんはやさしいいの。
わたしがさびしいときに、ほとけさまはさびしいの。

◎「つもった雪」・・・金子みすず
上の雪
さむかろな
つめたい月がさしてゐて

下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて

中の雪
さみしかろな。
空も地べたもみえないで。

◎天を恨(うら)まず、人を咎(とが)めず・・・論語

◎女はたとえ百人の男にだまされても、百一人目の男を愛するだろう・・・キンケル

◎日に三たび身を省(かえり)みよ・・・論語

◎短い不在は恋を活気づけるが、長い不在は恋を滅ぼす・・・オノーレ・ミラボー

◎貧(まず)しきは諂(へつら)う・・・論語

◎昨日は昨日、今日は今日・・・列子

◎女性は、たとえ自分を愛する男が野獣のようであろうと、愛され崇められれば無関心ではいられない・・・ゲ
オルギウ