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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(29)

◎「青春」・・・原作:サミュエル・ウルマン(邦訳:岡田 義夫)
青春とは人生の或る時期を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞(たくま)しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦(きょうだ)をしりぞ却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦闘や、狐疑(こぎ=疑いためらう)や、不安、恐怖、失望、 
こう言うものこそ恰(あたか)も長年月の如く、人を老いさせ、
精気ある魂をも、芥(かい=ゴミ)に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く(いわ)、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰(せいしん=星・天体)、その輝きにも似たる、  
事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)、事に処する剛毅(ごうき)な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探求心、人生の歓喜と興味。
人は信念と共に若く   疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く   恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く   失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして
偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が、人の心の奥までも蔽(おお)いつくし、 
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時こそ
人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。

◎先生(孔子)は言われた。「子路よ。「知る」とは何か教えてやろう。知ることができることを、知ることができ
る、とする。知ることができないことは、知ることができない、とする。これが「知る」ということだ」と・・・論語

◎この永遠の旅路(たびじ)を 人はただ歩み去るばかり、
帰って来て 謎(なぞ)をあかしてくれる人はいない。
気をつけて この旅籠屋(はたごや)に忘れものをするな、
出て行ったが最後 二度と再び帰っては来れない・・・ルバイヤート

◎「蓮(はす)と鶏(とり)」 ・・・金子みすヾ
泥のなかから
蓮が咲く。
それをするのは
蓮ぢやない。

卵のなかから
鶏(とり)が出る。
それをするのは
鶏ぢやない。

それに私は
気がついた。

それも私の
せいぢやない。

◎「ロボット法10原則」・・・鉄腕アトムから
(1)ロボットは人間につくすために生まれてきたものである。
(2)ロボットは人を傷つけたり、殺したりしてはいけない。
(3)ロボットは造った人間を父と呼ばなくてはならない。
(4)ロボットは何でも作れるが、お金だけは作ってはいけない。
(5)ロボットは海外へ無断(むだん)で出かけていってはならない。
(6)男のロボット、女のロボットは入れ変ってはいけない。
(7)無断(むだん)で自分の顔を変えたり、別のロボットになったりしてはいけない。
(8)大人に作られたロボットが、子供になったりしてはいけない。
(9)人間が分解したロボットを、別のロボットが組み立ててはならない。
(10)ロボットは人間の家や道具をこわしてはいけない。

◎「未(いま)だ生(せい)を知らず」・・・論語
季路(きろ)、鬼神(きしん)に事(つか)へんことを問ふ。子(し)の曰(のたま)はく「未(いま)だ人に事ふること
能(あた)はず、焉(いづく)んぞ能(よ)く鬼(き)に事へん」と。曰(いは)く「敢(あへ)て死を問ふ」と。曰(のたま)
はく「未(いま)だ生を知らず、焉んぞ死を知らんや」 と。
(現代訳)
季路(子路)が神霊につかえる方法を、先生(孔子)に質問した。先生は言われた。「まだ人間につかえるこ
ともできぬのに、どうして神霊につかえられよう。つかえられるわけがない」「では、あえて死後の世界につ
いておたずねします」「まだ生の世界もわからぬのに、どうして死後の世界のことがわかろう。わかるはず
がない」

 ◎鉄舟二十則・・・山岡鉄舟
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(1)嘘いうべからず候
(2)君の御恩は忘るべからず候
(3)父母の御恩は忘るべからず候
(4)師の御恩は忘るべからず候
(5)人の御恩は忘るべからず候
(6)神仏、並びに長者を粗末にすべからず候
(7)幼(おさな)い者をあなどるべからず候
(8)己に心よからざることは、他人に求むべからず候
(9)腹を立つるは、道にあらず候
(10)何事も不幸を喜ぶべからず候
(11)力の及ぶ限りは、善(よ)き方に尽(つく)すべく候
(12)他を顧(かえり)みずして、自分のよきことばかりすべからず候
(13)食(しょく)するたびに稼穡(かしょく)の艱難(かんなん)を思うべし、すべて草木土石にても粗末にすべ
からず候
(14)ことさらに着物をかざり、あるいはうわべをつくろうものは心に濁(にご)りあるものと心得べく候
(15)礼儀を乱るべからず候
(16)何時(いつ)、何人(なにびと)に接するも、客人に接するように心得べく候
(17)己(おの)れの知らざることは、何人にても習(なら)うべく候
(18)名利(めいり)の為に学問技芸すべからず候
(19)人にはすべて能(のう)、不能あり、いちがいに人をすて、或は笑うべからず候
(20)己れの善行を誇り顔に、人に知らしむべからず、すべて我が心に恥ざるに務むべく候
(参考)
稼穡・・・種を蒔くことを稼(か)と言い、穀物を取り入れること(収穫)を穡(しょく)と言う。

 ◎田舎町の寿陵(じゅりょう)の若者が、大都会の邯鄲(かんたん)に行って、洗練された都会の歩き方を真似
ようとしたが身に付かず、その上、故郷の歩きかたを忘れてしまった。で、しかたなく這(は)って田舎に帰っ
たという・・・邯鄲(かんたん)の歩(あゆ)み「荘子」より

◎私は「運」の存在を強く信じている。そして「運」は、努力すればするほどついてくることを知っている・・・トーマ
ス・ジェファーソン

◎ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える・・
・中国の諺

◎一頭の羊に率(ひき)いられた百頭の狼群は、一頭の狼に率いられた羊群に敗(やぶ)れる・・・ナポレオン

◎トップ・セールスマンとして成功した男とは、一、最も多く侮辱と屈辱を受けた男である。ニ、最も多くの断(こと
わ)りを受けた男である。三、最も多くの失敗と敗北を喫した男である・・・奥城良治

◎他人の後ろから行くものは、けっして前進しているのではない・・・ロマン・ロラン

◎心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変
われば運命が変わる・・・山下監督(星稜高校野球部)

◎急いで行こうと思ったら、古い道を行け・・・タイの諺

 ◎世の中の人は何とも言わば言え。我が成すことは吾のみぞ知る・・・坂本龍馬

◎小才は、縁に出合って縁に気づかず。中才は、縁に気づいて縁を生かさず。大才は、袖すり合った縁をも
生かす・・・柳生家家訓

◎水の本当の味は砂漠でわかる・・・ユダヤの諺

◎「よし、朝だ」というのも、「あーあ、朝か」というのも、あなたの考え方次第だ・・・ウエイン・W・ダイアー

◎ワインを飲んでいる時間を無駄な時間だと思うな。その時間にあなたの心は休養しているのだから・・・ユ
ダヤの諺

 ◎二十日(はつか)ほど かよってやっと 手をにぎり・・・川柳

◎人間、欲のない人間になったらおしまいです。欲の出しすぎはよろしくないが、欲のなさすぎも困りもので
す。欲がないのは大変きれいに聞こえますが、その実、骨を折ることが嫌い、精を出すのが嫌いで、つまり、
人間が怠け者の証拠です・・・藤原銀次郎(王子製紙)

◎習慣は、最高の召使いか最悪の主人のいずれかである・・・ナサニエル・エモンズ

◎苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣
きたいこともあるだろう。・・・・・・これをじっと我慢していくのが男の修業だ・・・山本五十六