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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(23)

◎バラと少女は、またたくうちに盛りはすぎる・・・スウェーデンの諺

◎青春とは、人生の、ある期間をいうのではなく、心の様相をいう・・・サミュエル・ウルマン

◎千人の男は仲良く共同生活ができる。二人の女はたとえ姉妹であってもできない・・・インドの諺

◎どの少女も、善良で美しいく可愛い。それなのに、いったい、どこから悪い女がでてくるのか・・・ロシアの諺

◎友人の失敗には目をつぶれ、だが悪口には目をつぶるな・・・フランスの諺

◎男の幸福も不幸も、一人の女だ・・・イギリスの諺

◎「禅宗の懺悔文(さんげもん)」
我昔所造諸悪業 (がしゃく しょぞう しょあくごう)
皆由無始貪瞋癡 (かいゆう むし とん じん ち)
従身口意之所生 (じゅうしん くいし しょしょう)
一切我今皆懺悔 (いっさい がこん かいさんげ)
和訳――われ昔より造れる諸々の悪業は、皆、無始(始めのない、人間が人として意識する以前の昔)の貪
(とん=むさぼりの心)と瞋(じん=いかりの心)と癡(ち=無知で愚かな心)の三毒によるものであり、それは
身体による誤った行いと、誤った言葉と、心のよこしまな働きにより生じたる所以である。その一切の悪業を
われ今ここに懺悔したてまつる。

◎過去と他人は変えれないが、未来と自分は変えれる・・・不明

◎金(きん)は火で試す。女は金(かね)で試す。男は女で試す・・・アメリカの諺

◎生涯が青春 今のいまが大事 ・・・清舟

◎男の年は気持ちの通り。女の年は顔の通り・・・イギリスの諺

◎ 「蟻の歌」(少年雑誌のために)・・・与謝野晶子
蟻(あり)よ、蟻(あり)よ、
黒い沢山(たくさん)の蟻(あり)よ、
お前さん達の行列を見ると、
8(はち)、8(はち)、8(はち)、8(はち)、
8(はち)、8(はち)、8(はち)、8(はち)……
幾万と並んだ
8(はち)の字の生きた鎖が動く。

蟻(あり)よ、蟻(あり)よ、
そんなに並んで何処(どこ)へ行(ゆ)く。
行軍(かうぐん)か、
運動会か、
二千メエトル競走か、
それとも遠いブラジルへ
移住して行(ゆ)く一隊か。

蟻(あり)よ、蟻(あり)よ、
繊弱(かよわ)な体で
なんと云(い)ふ活撥(くわつぱつ)なことだ。
全身を太陽に暴露(さら)して、
疲れもせず、
怠(なま)けもせず、
さつさ、さつさと進んで行(ゆ)く。

蟻(あり)よ、蟻(あり)よ、
お前さん達はみんな
可愛(かは)いい、元気な8(はち)の字少年隊。
行(ゆ)くがよい、
行(ゆ)くがよい、
8(はち)、8(はち)、8(はち)、8(はち)、
8(はち)、8(はち)、8(はち)、8(はち)………

◎やは肌の
あつき血汐に
ふれも見で
さびしからずや
道を説く君
・・・与謝野晶子

◎山の動く日来る。
かく言へども人われを信ぜじ。
山はしばらく眠りしのみ。
その昔において
山は皆火に燃えて動きしものを。
されど、そは信ぜずともよし。
人よ、ああ、唯これを信ぜよ。
すべて眠りし女今ぞ目覚めて動くなる。
・・・与謝野晶子(明治44年)

◎「君死にたまふことなかれ」の詩が発表されると、この詩は激しい非難の的になった。国家が一丸となって
戦いに望むべき時に戦場で死ぬな、人殺しになるなとは、国賊の言であると。晶子はすぐに反論した詩が
以下。
女というものは
誰でも戦争が嫌いです
当節のように
死ねよ死ねよと言い、
また何事も
忠臣愛国や教育勅語を
持ち出して
論じる事の流行こそ
危険思想ではないかと考えます
歌は歌です
まことの心を歌わぬ歌に、
なんの値打ちがあるでしょう
・・・与謝野晶子(明治37年)

◎「君死にたまふことなかれ」(与謝野晶子=明治37年)
(一)
ああ、弟(をとう)とよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ。
末(すえ)に生まれし 君なれば
親のなさけは 勝(まさ)りしも、
親は 刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せと 教(をし)へしや、
人を殺して 死ねよとて
二十四(にじゅうし)までを 育(そだ)てしや。
(二)
堺の街の あきびと(商人)の
老舗(しにせ)を誇(ほこ)る あるじにて、
親の名を継ぐ 君なれば、
君死にたまふことなかれ。
旅順(りょじゅん)の城は 滅(ほろ)ぶとも、
滅(ほろ)びずとても、何事ぞ、
君は知(し)らじな、あきびとの
家の習(なら)ひに 無(な)きことを。
(三)
君死にたまふことなかれ。
すめらみこと(天皇)は、戦ひに
おほみづからは 出(い)でまさね(お出ましにならないが)
互(かたみ)に人の 血を流し、
獣(けもの)の道に死ねよとは、
死ぬるを 人の誉(ほまれ)とは、
大みこころ(天皇のお考え)の 深ければ、
もとよりいかで 思(おぼ)されん。
(四)
ああ、弟(をとうと)よ、 戦ひに
君死にたまふことなかれ。
過(す)ぎにし秋を 父ぎみに
おくれたまへる(先立たれなさった)母ぎみは、
嘆(なげ)きの中に いたましく
わが子を召され、家を守り、
安(やす)しと聞ける 大御代(おおみよ=天皇の御治世)も
母の白髪(しらが)は 増(ま)さりゆく。
(五)
暖廉(のれん)のかげに 伏して泣く
あえかに若き(若く、美しくかよわい) 新妻(にいづま)を、
君忘(わす)るるや 思へるや、
十月(とつき)も添(そ)はで 別れたる
少女(をとめ)ごころを 思ひみよ。
この世ひとりの 君ならで(あなた以外に)
ああ また誰を たのむべき(誰を頼みにできようか)
君死にたまふことなかれ。

◎人生において、万巻の書をよむより、優れた人物に一人でも多く会うほうがどれだけ勉強になることか・・・小
泉信三

◎人生は道路のようなものだ。一番の近道は、たいてい一番悪い道だ・・・ベーコン

◎神の名は無意味。世界にとって本当の神は愛なのだ・・・アパッチ族の格言

 ◎神を信じないというのは恐ろしい。神を信ずるというのも恐ろしい・・・有島武郎

◎六人の人を訪ねて歩けば、必ず会いたい人に出会う・・・不明

◎我々は泣きながら生まれて、不平を言いながら生きて、失望して死ぬ・・・イギリスの諺

◎詩人、画家、音楽家はキノコと同じ。一万の中にいいのは一つ・・・中国の諺

◎音楽のあるところには、悪いことはなにもない・・・スペインの諺