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名言・ことわざ・雑文・エトセトラ全集(17)

◎仏教では、私たちの心の中には、どんなに罪に汚れても汚れない心があるという。
例えば、私たちが何か悪い事をしたとする。
その時、それが悪いことだというのは自分が一番よく知っている訳である。
そして、自己の罪の深さを自覚させてくれるその心は、汚れていないのである。
もし、全部の心が汚れてしまったら、自分が悪人であることに気が付かない。
だから、自己の悪に気が付く心は悪ではないのである

◎老年になって成長するものは、爪と貪欲だけ・・・アメリカの諺

◎子どもに平穏な生活を送らせたいと思うなら、いつでもすこし腹をへらさせ、寒い思いをさ
せておけ・・・中国の諺

◎苦労した人はすぱらしい。すべての人より、感謝が多いことだ。苦労しなかった人は、先ず
自分のことを先に考え、お金を人より、多くもらいたがる。子供達よ、感謝を忘れてはなら
ない・・・加藤国一郎

◎諸人よ 思い知れかし己が身の 誕生の日は母苦難の日・・・古歌

◎求める心は淋しい、捧げる心は豊かである・・・西田天香

◎−東洋と西洋の違いについて−
普通、東洋人は農村型の民族だといわれている。それは、同じところに固定し、定着しなが
ら、たえず新しいものを外部から吸収し、古いものと新しいものが、いつも渾然一体となっ
て進んできた民族のスタイル・・・東洋は受容性の精神型
それに対し、西欧人は遊牧型であるといわれている。遊牧の民は、自分が社会の変化に耐え
られない場合は、群れをつれて他の所に移動し、自分達の考えに適当する場所を選択する。
そうした移動性の中で、社会の発展のパターンというものを、段階的に変化させてきた歴史
をもっている・・・西洋は外進性の精神型
要約すれば、外進する西洋と、受容する東洋の歴史は、時には、侵略と被圧迫民族との関係
におかれてきたと言える。

◎世の中は、食べて稼いで寝て起きて、ただその後は死ぬばかりなり

◎私たちはみんな、お父さん、お母さんから生まれてきました。お父さん、お母さんもまた、
その両親から生まれてきました。こうして二十五代さかのぼると、私たちのご先祖の数は三
千三百五十五万四千四百三十二人にもなるのです。ですから、自分の生命は自分だけのもの
だと思うのは、とんでもない思い上がりであります。こんなに大変な数のご先祖が、私たち
ひとりひとりの生命になっていることを自覚せねばなりません・・・高田好胤

◎−ヘソクリの作り方−
たとえば、この着物を買いたいなあ、と思った時にですな、その着物を買わないで、お金に
して貯めておきますのや。どこかへ旅行してみたいなあ、と思う時がおまっしゃろ、その時
にな、旅行にいったと思うて、そのお金を貯めておく、そうやってヘソクリをつくるんです
。人の人生というもんは、必ずしも、いい道だけ歩めるもんと違います。こんなこと申しま
すと失礼かもしれませんが、どんな不幸がやってきても、いつでも、自分が自分で立てるだ
けの基本となるお金を持っとらんとあきません。お金のこというて汚いと思うかもしれませ
んが、何といってもお金が大切ですからね・・・浪花千栄子

◎イギリスには騎士道、アメリカにはパイオニア精神、ドイツにはゲルマン魂、そして、日本
には武士道・・・「武士道とは、死ぬことと見つけたり」

◎欲張り親父に、道楽息子・・・フランスの諺

◎社長と掃除夫と、どちらが偉いかといっても、本質的には何の差別もない。会社を運営して
いくためには、どちらも欠くことのできない尊い仕事である。中途半端な気持ちでモタモタ
している社長よりも、これが己れの天職だと信じて、全力を尽くしている掃除夫のほうがよ
っぼど立派だという場合がある。人間として成功しないで、人生の平安も幸福もあり得ない
。私は誰もがこの成功を目ざさなければならない、と考えている・・・松下幸之助

◎実行せずに語ると、それを聞いた人が、又、実行せずに語りたがる・・・西田天香

◎「終りを美しく」
落下埋没してゆくからこそ
木々はあのように
おのれを染めつくすのだ
ああ
過去はともあれ
終りを美しく
木々に学ぽう・・・坂村真民

◎小さな子には小さな苦しみ、大きな子には大きな苦しみ・・・イタリアの諺

◎多くを知って行わぬより、少なく知って実行するがよい・・・西田天香

◎人は自分ほど孤独な者はいないと思うが、神や仏という友達や身内がいる。寂しい人、悲し
い人、苦しい人ほど神や仏は見守ってくれている。

◎小さい子どもは母の着物をふみ、大きい子どもは母の心をふむ・・・ドイツの諺

◎子どもは、友達が悪いと、一生悪い道を歩く・・・フランスの諺

◎ヨーロッパのある動物園には、珍しい立て札が立ててある。それには「世界一悪質で、どう
猛な動物の顔を見せて差し上げます」と書かれている。怖いもの見たさに、多くの人が穴に
顔をつっこんで我も我もとのぞいている。穴の中には、明るい部屋に一枚の大きな鏡があり
、その説明書きには「これがその動物の顔です」と書かれている。そこに写っていたのはま
ぎれもなくのぞいた人の顔である。

◎人間の行動には、二つの動機、愛と不安しかない。愛と不安こそが、私たちの行動の動機で
ある。