まだ短い付き合いだが、不思議に思う時がある。 どうしてこいつは望む時に、望む言葉をくれて――――――オレを解ってくれるのかと。 それはまるで、魔法みたいに。 普段からふざけてて、掴めない性格だけど。 面白くて馬鹿げてて―――――だけど底の底までは、見えねー人間。 こいつだからこそ、思えるんだ。 こいつが、オレのトレーナーで良かったと。 ・・・・・絶っ対に言ってやんねーけどな。 【 れっつ・ジム戦☆ 】 「ニビシティとうちゃーっっく♪」 ちゃらん!(←効果音/意味は無い!) さぁここで問題です!街に着いたらまずすべき事とは!? 答えは簡単! 「名物料理制覇だ野郎共!」 (え、ポケモンセンター行くんじゃないの!?) 背に腹は代えられず!つまりMAX空腹っっ!!!!!(どーん) ■ □ ■ □ 結論。 ニビシティの名物料理の石焼きニビンバ・・・・・・ 美味しかったのに、妙に屈辱を感じるのは何故だろう(さぁ) 道の両側には、ずらりと露店が立ち並んでいる。 そしてそこには新鮮そうな果物やら野菜やらが、山盛りになって積まれていた。 店のそこかしこで、威勢の良い呼び込みをしている。 近くの店先のリンゴの山の中から、特に美味しそうなものをいくつか選ぶ。 「おじさーん、これちょーだい」 「おう、毎度・・・・・っ!?」 こちらを見て絶句する店主。 それに構わず料金を払い、リンゴの一つにかぶりつく。 みずみずしい果汁が、口の中に広がった。 うん、元の世界で食べるリンゴよりおいしい。 好みの甘さと酸味のそれを、じっくり噛みしめながら味わう。 やっぱり水とか空気が違うからかな。 ま、あたしの目に狂いはなかったって事もあるんだろーけどね!(←偉そう) 「ポケモンセンターで回復したら、観光のほかに、なんかしたい事あるー?」 しゃりしゃりとリンゴを頬ばりながら、モンスターボール内に向かって問う。 ポケモンにアンケートを取ってみましょう! 「紫苑はどっか行きたいトコとかある?」 紫苑とは、トキワの森で会ったキャタピーの事だ。 『ご主人さまが一緒だったら、どこでもいいです・・・・・///』 あー・・・・・・その発言は嬉しいんだけどね? 何故顔を赤らめる、紫苑。 それにしても慣れないなー・・・この呼ばれ方。 「よし、今日からあんたもあたしの仲間ね!」 『・・・・・・・いいん、ですか?』 「とーっぜん!男ばっかの中に咲いた一輪の華っ!!やっぱ可愛い子もいなくちゃねー♪」 『ほう、俺達では不服か』 「あ、いや不服というワケでは・・・・・・・」 『なら目ぇそらすなよ』 「と、ともかく!今日からあんたの名前は< 紫苑 >!よろしくね?」 『――――――はい、ご主人さま!』 「おう・・・・・ってご主人さまぁっ!?」 ・・・・・・・初めて呼ばれた時は驚いたなぁ、うん。 白夜も天空も名前で呼ぶし。 まぁ、新鮮でいいかなとは思うけどね!(爽) いいじゃないか、ロマンがあって(悦/←どんなロマンだ) 甘く可愛らしい声で『ご主人さまぁv』なんて甘えられた日にはもぉ 何でも叶えてあげたくなるとゆー素敵な理性破壊機能内蔵の最終兵器と化すぞ。 「白夜は?」 『俺は―――――静かな場所でゆっくりできれば、それでいい』 「・・・そーいや、騒がしーの嫌いだっけね」 ちっ、面白くねーな。 面白くねぇご回答様でいらっしゃいますですよ。 『はいはーい!オレ暴れ足んねぇから暴れまくりたいーっ!』 「・・・・・・・・・・・」 ・・・このままほっといたら危険だ。 「んじゃ、回復したらジムに殴り込むって事で!」 ちょーどジムの開放日らしいし?今日。 しかもジムバッジも手に入るし、一石二鳥! 『殴り込んでどうする。挑戦だろうが』 「こーしてツッコミに磨きがかかっていく白夜であった、ちゃんちゃん☆」 『自分で言うな』 ■ □ ■ □ と、ゆーワケで。 現在我らはニビジムにおります!(←はやっ) 怪しさ大爆発vな格好のためでしょうか、目ぇそらしやがるジムトレーナー続出です(爆) ま、それは楽しいからいいんだけどね!(笑) 悠然と腕を組んだまま、対峙するトレーナーとポケモンを見据える。 バトル自体は、退屈すぎてあくびが出そうだ。 あっちは本気でやってるんだろーけどね。 視線の先では天空が、相手のゴローンの攻撃をひょいひょいと余裕で避けている。 ゴローンは頭に血が上っているらしく、すでにトレーナーの指示を受け付けていない。 そろそろ、遊びは終わりにするか。 「‘頭突き’」 言葉と共に、天空がふっと身を沈める。 ズゥウウウ・・・・・ン 次の瞬間には、ゴローンはトレーナー共々リングに沈んでいた。 さて、これでジムトレーナーは片付いた・・・・っと。 次はとうとう強くて硬い岩の男☆(ばーいジム前看板)タケシとのバトルだ。 「楽しんどいでよ?天空♪」 『楽しませてくれりゃーイイけどなぁ・・・なんかあいつ影うすいし』 実力差があっただけに、連戦続きにもさして疲れた様子は見せずにぼやく天空。 何気に酷いなオイ。 『俺に出番を回すなよ。寝るからな』 そして白夜、やる気無しですか。 らしいっちゃらしいけどね。 『安心しろって。オレは勝ーつっ!』 『・・・燃えてますね、天空さん』 「ま、いいじゃんやる気があって」 青春ってやつー? 『ご主人さまがそう言われるのなら、そうだと思います』 『・・・・・何か間違っていないか?』 笑いながらのの言葉に頷く紫苑。 ぼそりと白夜が、眉をひそめて突っ込んだ。 しっかしアレだなー、 見事なまでに緊張感ゼロ! いやぁ、大笑い。 まぁなんにせよ―――――そう、例え影が薄いだの上半身裸でクソ暑苦しい上露出魔チックだの見かけ倒しっぽいだの看板のアオリ文句ちょっとダサイかなとか言われていても(誰もそこまで言ってません)相手は腐ってもジムリーダー。 油断は禁物だ。(ホントにそう思っとるのかお前) 帽子を軽く引き下ろすのと同時に、試合開始のゴングが鳴った。 ■ □ ■ □ 「・・・・・・・意外に手強いな」 戦闘開始から数分。 その頃には、最初の認識を改めざるを得なかった。 影薄いだけじゃなかったんだねv(ほろり) すぐにカタが付くだろうとタカをくくっていたのだが・・・・さすがと言おうか。 ジムトレーナーなんかとは、格が違う。 初手を誤ったな・・・・・・・ 苦い気分で、蛇を連想させる巨体を持ったイワークを見据える。 油断していただけに、天空が最初に受けた攻撃のダメージは大きかった。 おそらく、あれでしとめる気だったのだろう。 「・・・伊達や酔狂で、ジムリーダーは務まらないわな」 ぺろりと、乾いた唇を舐める。 かなり実戦経験が豊富だ。 頭の中で攻略を考えながらも、いつ動いても対処できるよう、視線を外さない。 天空は最初の一撃が響いているだけに、かなり疲労している。 紫苑はまだまだ弱い。 戦略を考えるなら―――――ここらで、白夜に交代するべきだろう。 勝つつもりなら。 だけど、敢えて聞いてみた。 「天空・・・・・まだ、やる?」 無理はさせたくない。 だけど、‘譲れない’という気持ちを――――――無視したくは無いから。 だから問う。 天空の、納得のいく様に。 『・・・・・・・・戦る』 「―――――――上等。失望させないでよ?」 出された答えは、予想通りのもの。 軽口を叩いて。 は浅く、口の端を笑みの形に吊り上げた。 ■ □ ■ □ 『ボロボロだな、天空』 もっと上手く立ち回れなかったのかと、白夜が呆れた。 しかし天空は、上機嫌に胸を張る。 その姿は、今までの空の青の様な色彩をした小柄な身体では無く――――頑強な鎧につつまれた、ダンゴムシ(←をい)を思わせる姿へと変化していた。 『キズは漢の勲章・・・ってな♪』 『はぅぅ・・・見てるだけで痛そうです・・・・・・』 「しっかし・・・・・まさかあそこで進化するとはねー・・・」 戦ってる最中に進化するなんて思わなかったよ。 進化って初めて見たからなー。 あれぞ 生命の神秘っ! いやぁびっくり。 「まさに根性の勝利だね♪」 『うーん、オレとしては漢の意地の方がいいなぁ』 『どちらも変わらん』 『白夜ぁ〜冷たすぎだぞおまえ・・・・』 微笑ましい気分で、戯れる白夜と天空を眺める。 するとの腕の中にいた紫苑が、ふと気付いたと言うような口調で、こちらを見上げて問う。 『そういえばご主人さま』 「なに?紫苑」 『ジムバッチ、受け取りましたっけ?』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「・・・えへv」 天空の回復先にしたんで忘れてた☆(汗) 『・・・オレの苦労って一体・・・・・・・・・・?』 うずくまっていじけるなよ(滝汗) いいじゃないか、当初の目的は暴れる事だったんだし。 「だいじょーぶだって!今から戻ればくれる!!・・・・はず!」 『はずってなんだ』 『ご主人さま・・・・・・・』 半眼で突っ込む白夜、苦笑混じりの紫苑。 結局、受け取りに行くハメになりましたvv ああ、めんどくせぇ・・・・・(←自業自得) でもとりあえず、グレーバッジはGETだぜ! TOP NEXT BACK なにげに基礎レベルの高いメンバーです。 ・・・・・ど、ドリーム主人公の特権だとでも思って頂ければ!(願) |