突如、運命的な出会いをかわした男と女。 二人は黙したまま見つめあい、熱くたぎる何かを感じていた。 それが、破滅への始まりだと知らずに・・・・・・・・・・ 次回『運命の人・家庭の危機』 初回から大波乱!以下次号!! 『って話ちげぇだろそれーっ!!』 ナイス突っ込み!(笑) 【 突撃!明日の晩ご飯!!(←え) 】 【 ポケモン出現時のメロディーでお楽しみ下さい 】 野生のぐりーんが現れた! はこんらんしている!! 逃げる 戦う アイテムを出す ボケをかます 突っ込んでみる 殴り倒してみる ―――――――――て、 「段々過激になってるうううぅ!?!?」 頭を抱えて絶叫する。 その勢いに押され、一歩下がるグリーン。 ぎゃー駄目だ頭正常に働かねぇっ!(焦) 「はっ、そうかこれは試練!電波の国からやって来たちょっとイカれた女の子 の素敵な物語・・・・・っっ!!」 「おいちょっと人の質問に答え「そこのショタ系少年!」 あさっての方向向いて頭を抱え、本気で電波受信中かお前と言いたくなるような事をブツブツ呟いていたが、声をかけられると何かに追いつめられた者の迫力で、びしぃっとグリーンを指さし遮る。 「登場シーンがなっとらんっっ!」 「・・・は?」 理解不能とばかりに眉をひそめる。 だがすでに混乱状態で異常にハイな(一応ヒロイン=主役)の耳には届いていない。 「タイミングってのは物事を演出する大事な要素だったりするんだぞ!?!? ドラマとかバラエティーとかドキュメンタリーでも大事な要素だったりそうでなかったり」 「いやどっちだそれは!」 「つまりは唐突なんだよ登場!!アン●ン野郎だって「助けて〜!」って呼ばれなきゃ来ないのに!!!」 「逆ギレかよ!?!?」 律儀なのか単なる反射か、思いっきり突っ込むグリーン。 が、現在の彼女がそんなありきたり(笑)な突っ込みで収まるはずもなく。 「お黙り編集済みのドキュメンタリー! あたしはいつだってハ●ジとバ●キン●ンのように清く正しく正当だったりしたいなぁと思っている!!」 「バ●キン●ンのどこが正当だ!?しかも希望かよ!!!!」 ■ □ ■ □ 『なぁなぁ、「どきゅめんたりぃ」って何だ?』 『えっと・・・確かドラマとは違って、ノンフィクションの話の事だったと思いますけど』 『のんふぃくしょん?』 『実際にあった話という意味だ』 ボール内で首をかしげる天空に、両横から紫苑と白夜が解説を入れる。 それを聞いて、あー成る程と納得した。 ボールの外では、かけあい漫才(爆)がさらにヒートアップしている。 『・・・・・天空、少しはそのツルツルの脳を使わないと、余計馬鹿になりますよ?』 ため息混じりに、けっこう酷い発言をする氷月。 それに、白夜が静かに首を振りながら言い切った。 『無駄だ。戦闘以外だとからっきしだからな』 『うわそれヒデェって白夜』 『ああ、それもそうですね』 『って氷月も納得するなよそこで!!』 ■ □ ■ □ 「まぁそんな事はおいといて」 無駄に爽やかな口調で、唐突に話題を変える。 どうやら暴走するだけ暴走したら落ち着いたらしい。 「お前が振ったんだろ・・・・・第一、何しに来たんだよ」 いい汗かいた!と言わんばかりに爽やかに額をぬぐう仕草をするを、本気で疲れた様子で睨むグリーン。 無駄に体力浪費したな、少年!(笑) こうして落ち着いて向き合うと、あのナナミさん系のブラックさは伺えない。 ・・・・・の割に、なんとなくそっち系な気がするのは何故だらう (怖) 「ここはジムだよ。やる事は一つしかないと思うけど?グリーン君♪」 先ほどまでの暴走っぷりとはうって変わって、にまり、と人の悪い笑みを浮かべて軽口を叩く。 途端にグリーンの目に、どこか剣呑な光が宿った。 「・・・・・・何でオレの名前を知ってる」 「おや怖い顔。そこまで警戒しなくてもいいと思うけどね?」 「質問に答えろ!!!!」 余裕っぽくニヤニヤしているをきつい目で睨み、怒鳴る。 その目ははたから見ても分かり易い程、敵意と苛立ちに溢れている。 あや、怒らせちった? でもだって可愛いんだもん、怒った顔。いぢめっ子の心理ってヤツ? 「そーだねぇ」 目の前で、敵意を全身から立ち上らせるグリーン。 すでにその片手は、腰に装着されたモンスターボールへと伸びている。 ・・・・・遊び甲斐のある奴。 こちらにはバレてないつもりなんだろうか。 思ったより正直な反応に、わずかに口元を歪める。 以前マンガで見た限りではクールで嫌みなタイプだったが、実はけっこう直情型なようだ。 ついでに言うなら、ポーカーフェイスもまだまだ上手くない。 さて、どうしよっかな。 別に言っても困らないが――――それでは、少々つまらない。 「あたしにポケモンバトルで勝てたら、教えても良いよ?」 負ける気は、しなかった。 ■ □ ■ □ 「使用ポケモンは交換自由。 シンプルに勝ち抜きで、持ちポケモンが全部行動不能に陥った時点で試合終了って事で」 よせてはかえす荒波の音の中、飛んでくる水飛沫に対して適当に距離を保ちながら、砂浜をゆっくりと歩いて、グリーンとの距離を取る。 グリーンが選んだ戦いに場は、ジムの裏手にあるトレーニング場。 そこら辺に散らばっているものごっつい器具の数々は、シジマさんのトレーニング用だろう。 ま、ジム戦前のウォーミングアップくらいにはなるか。 負ける気がしないのは、何も自惚れている訳じゃない。 あたしだってこの世界に来てから日は浅いし、トレーナーとしての経験はグリーンより少ないだろう。 だが基本的にケンカは得意だし、ゲームの中での経験は豊富。 だからこそ、理解できる。 例え力量差があったとしても、知識と感覚で補えばいい、と。 「何なら、ハンデもあげようか?」 からかいを込めてそう告げれば、怒りに顔を真っ赤に染めて断るグリーン。 ほんっとに読みやすいな(苦笑) ま、少し天狗になってるみたいだし。 人間、負けの経験は必要なものだしね? 「かかっておいで、グリーン」 「後悔させてやるぜ!」 挑発するあたしに向かって、グリーンが叫ぶ。 その言葉を皮切りに、あたし達はボールに手をかけた。 ――――さぁ、遊ぼうじゃないか。 ■ □ ■ □ 戦いは、思ったより早くに終了した。 理由は――――試合前にさんざん挑発して怒らせたせいか(笑) 冷静さを欠いた敵ほど、扱いやすいものは無い。 「ふぅ。戻っていいよ、氷月」 こきこきと首を鳴らしながら、結局ほとんどダメージのない氷月を、ボールに収める。 結果は、あたしの圧勝。 ウォーミングアップ代わりにもならなかったな。 ま、ダテにロケット団にケンカ売りまくったりしてないしね!!(←得意げ) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 グリーンは無言。 じっとうつむき屈辱に震えるその姿からは、先ほどまでの自信は伺えない。 完膚無きまでに叩きのめされた、という事実は、彼にとっては相当の屈辱だったのだろう。 ・・・・うーん、なんかちょっと罪悪感。けっこーノリノリで追いつめたからなぁ。 でもこれはこれで萌える!!めっちゃカワイイvvv やべぇ、クセになるかも(←え) ひたすらにダメダメな考えを押し隠し、グリーンに歩み寄って、慰めるようにその頭をぽんぽんと叩く。 のろのろと、グリーンが暗い顔でこちらを見上げる。 そんな彼に、先ほどまでとは違う――――嫌みのない、力強い笑みを向けて。 「ま、いつでも相手になるからさ。・・・・・・・・強くなりなよ、グリーン」 「・・・・・・・・・・・・っ」 声を殺して、グリーンがこくりと頷く。 ともすれば嗚咽の漏れそうな唇を引き結んで、何度も何度も。 自分を倒した相手に――――涙を、見せまいとするかの如き表情で。 ただ、頷く。 その小柄な身体を引き寄せ、背中を撫でながら、思う事はただ一つ。 ・・・・・・・美味しいシチュエーションだなぁv(←オイ) 慰めながら萌えるあたしであった。 え、この外道っ! って?オイシイから良し!!(爽快笑顔) TOP NEXT BACK ボケと言うより混乱暴走。 実は黒い人には根深いトラウマ持ちだったりです。 |