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(340)「皮肉屋の二人」
皮肉屋で有名な劇作家バーナード・ショウが英国首相のチャーチルに芝居のチケットを二枚送った。手紙には 「仲のよいお友達とお越しください。もし仲のよい友達がいれば、の話ですが」と書いてあった。
早速、チャーチルは返事を書いた。「残念ながら、都合により行けません。二度目の公演のときにまた送ってください。 もし二度目があれば、の話ですが」

(339)「ギャンブル」
ユダヤ教の祝日に、ラビ(ユダヤ教の聖職者)がある信者の家に行った。するとそこでは、信者たちがギャンブルに興じていた。
「こんな日にギャンブルをするなんて、なんと不謹慎な。君らは無神論者か!」
ラビが怒ると、信者の1人が言った。
「お言葉ですが、こんな高額の賭をしている時に、無神論者はいませんぜ。みな賭けに勝つように必死に祈ってますさ」

(338)「一生の夢」
母「ねえ、ぼくちゃんの夢はなんなの?」
子「えっとね、ぼくの夢はノーベル賞をとって偉(えら)いひとになることだよ」
母「あらー、それなら一生夢をみていられるわね」

(337)「女の本音」
二人の男と一人の女がいた。
男のうち一人は貧乏だが眉目秀麗で、一人は金もちだが醜悪な面をしていた。ある酒の席で、二人ともがその女を愛していることを知った。そこで相談し、別の日に揃って、その女にプロポーズした。
女は貧乏な男に言った。「一緒になってあげる」
そして、次に金持ちの男に言った。「結婚してあげる」

(336)「父親は誰」
ある亭主が友人に愚痴をこぼした。
「俺の息子、どう見ても父親に似ていない気がするんだ」
友人は答えた。「とんでもない。あの子は父親そっくりだってご近所中評判だぜ」

(335)「導師の目的」
ニューヨーク発ロサンゼルス行きの旅客機で、トラブルが発生した。客室は、たちまちパニック寸前になった。
チーフパーサーが、ユダヤ人の導師を見つけ、彼に頼み込んだ「飛行機は無事ロスに到着できそうですが、乗客の皆さんは不安にかられています。どうかなにか宗教的な事をなさって、皆さんを落ち着かせてくれませんか」
導師は直ぐにうなずいて立ち上がった。そして、自分の教会へ寄進を求める短い演説をして、大きな紙袋を回し始めた。

(334)「仲人(なこうど)の仕事」
男A「ああ、なんで俺はこんなにも貧乏なんだ。いつになれば金持ちになれるのだろう」
男B「仲人に頼めばいいよ」
男A「なんで仲人に俺の貧乏を救えるんだ?」
男B「君がいくら貧乏だって、仲人の口を通せばたちまち金持ちになるもんだよ。心配するな」

(333)「涙のわけ」
大富豪ロスチャイルドの葬式で、一人の男が号泣していた。
葬式に参列していたロスチャイルドの友人が泣いている男に言った。「お気の毒に。そんなに悲しんでみえる所をお見受けすると、あなたはロスチャイルドの近親者なんですね?」
すると男が答えて言った「いいえ。ロスチャイルドと全く血がつながっていないから、それが悲しくて泣いてるんです」

(332)「カナンの地の先」
アメリカ人のユダヤ教徒がイスラエルに巡礼旅行した。そしてエルサレムで礼拝式に参加した。
礼拝式では、ラビ(ユダヤ教の聖職者)がモーゼの出エジプトの苦難について説教し、聴衆は敬虔な態度で聞き入っていた。
ところがモーゼの率いたユダヤ人たちがカナンの地に定着したことにラビの説教が及ぶと、敬虔な聴衆のあちこちから舌打ちの音が響いた。不思議に思ったアメリカ人が隣りのユダヤ教徒に質問すると「もう少し行けば石油が出たのに」と彼は答えた。

(331)「偽善者」
日曜の礼拝に大勢の人がやってきている教会で、牧師が今まさに説教をはじめようとしたときに、突然、一人の黒ずくめの男が入ってきた。男はマシンガンを取り出すと、大声で叫んだ。
「神のために撃たれたいヤツは座っていろ!」
会衆は一斉に逃げ出し、聖歌隊やオルガン奏者、副牧師もあっという間にいなくなり、まもなくそこには牧師と3人ほどの人が座っているだけになった。男は銃をしまいこむと、丁寧にこう言った。
「さあ、牧師様、偽善者どもはいなくなりました。どうか礼拝をおはじめになって下さい」

(330)「タバコの味」
赤ちゃん二人が会話をしていた。 「おれの母ちゃんビールばっかり飲んでるから、おっぱいが苦(にが)いったらありゃしねえんだ。
お前んとこはどうなんだ?」
「僕のママのおっぱいはおいしいよ。でもときどき何故かタバコの味がするんだよ」

(329)「神父と牧師とラビ(聖職者)」
ある大金持ちが、死期が近いことを悟って、カトリック(旧教徒)の神父とプロテスタント(新教徒)の牧師とユダヤ教のラビ(聖職者)を呼び、それぞれに1万ドルを渡して、天国に行けるよう祈ってもらった。3つの宗教のうちのどれかの天国には行けるだろうと考えたのだ。
そして、また、天国に行った後で金が必要になるかもしれないと思って、先の神父、牧師、ラビに、渡した1万ドルのうち2千ドルは自分の棺(ひつぎ)に入れるよう頼んだ。3人は了解した。そして男は亡くなった。
葬式当日。まず神父が来て、約束の2千ドルを棺に入れた。続いて、牧師も同じように2千ドルを入れた。最後にラビが来て、6千ドルと書かれた小切手を棺に入れ、神父と牧師の入れた4千ドルの札束をお釣りとして持っていった。

(328)「緊張の結果」
一人の男が転居届けのため役所にやってきた。
「次の方、お名前は?」
「マママママイケル・スススススミスです」
「あの、どうか落ち着いてください」
「私は落ち着いていますが、兄が出生届けを出したときに緊張していたもので・・・」

(327)「期待はずれ」
旅に明け暮れる男性セールスマン。田舎の町で車が故障してしまい、一人住まいの美しい女性の家に泊めてもらうことになった。
ベッドに入ってみたもののなかなか寝付かれない。その時、誰かがドアをノックした。セールスマンが、大急ぎでドアを開けると、寝巻を着た家主の女が立っていた。
「おひとりで淋しくありません?」と彼女は言った。
セールスマンは胸をわくわくさせて言った「それはまあ」。
「まあ、良かった」と女は顔を輝かせた「車が故障して泊めてもらいたいという男の方が、もう一人みえてますの」

(326)「独裁者」
ある国の独裁者は、いつかは来る死に思いをはせた。そこで彼は占星術師のところへ行き、自分はいつ死ぬのかと尋ねてみた。占星術師は目を閉じると、やがて答えた。
「汝は、祝日に死ぬであろう」
「どの祝日なんだ?」と独裁者は神経質そうに聞いた。
「どれでもいいのじゃ」と占星術師は答えた。「と言うよりもじゃ、いつ汝が死のうとも、その日が国民の祝日になるのじゃ」

(325)「イミテーション」
金持ちのプレイボーイが、最近、熱をあげている女友達にクリスマスプレゼントとして一連の豪華な真珠を送るつもりだ、と友人に話した。
「どうしてだい、何かもっと実用的なもの、例えば自動車なんかを贈った方が良いじゃないかね」と友人が言った。
するとプレイボーイは笑って「自動車のイミテーションなんて、ないからね」

(324)「人助け」
魅惑的な金髪美人の日記より。
(日曜日)500人乗りの船に乗った。
(月曜日)船長に食事に招待された。
(火曜日)船長と一日を楽しく過ごした。
(水曜日)船長に下品な申し出をされた。
(木曜日)船長に、もし、申し出を断れば、船を沈めると脅された。
(金曜日)今日、499人の命を救った。

(323)「良い知らせと悪い知らせ」
第二次世界大戦ときのこと。二人のユダヤ人が話していた。
「良い知らせと悪い知らせがある。どちらから聞きたい?」
「こんな世の中だから、景気の良い方からお願いするよ」
「ヒトラーが死んだ」
「それはすごいや・・・で、悪い方というのは?」
「今のは嘘だ」

(322)「恐怖の経験」
僕は2人乗りのスキーリフトに乗っていた。隣に座ったのは、知らない男だった。男は山の中ほどまで上ると口を開いた「スキーは10年ぶりですよ」「どうしてです?」と僕が尋ねると「刑務所にいたんです」という。
僕が黙っていると、男は「訳を知りたいですか?」と尋ねた。「いや、別に」。
「そうおっしゃらずに聞いて下さい」と男は言った「全く会ったこともない人間を観覧車から突き落としたんです」

(321)「罪の重さ」
検事「あなたは被害者を殺しましたか?」
被告「いいえ、殺していません」
検事「あなたは、偽証の罰が何かご存知ですか?」 被告「ああ、知っているさ。そいつは殺人の罰よりうんと軽いんだ」