鮎釣りだと日帰りだけではなく2日、3日の釣りが多くなります。その時、夜を過ごすための方法、それが車中泊です。HPを見ていると釣りとは関係なく車中泊を楽しむ方が多いですが、自分はあくまでも釣り中心で車中泊はそのサブ的存在です。よって、同時宿泊人数は一人、初夏から秋までが活動時期、釣り用の各道具がすぐに出し入れできることを条件にしています。

車中泊の利点は ・宿の予約等、事前に準備する必要がない。
・天候等で急に釣りができなくなってもキャンセル等面倒くさい処理が不要。
・宿泊にかかるコストがミニマムで済む。
夏の車中泊を
快適に楽しむには
・体を伸ばして眠れるような設備(ベッド)
・虫よけ対策(バグズネットなど)
・暑さ対策
自分は快適に車中泊ができるようにワンボックス車をベースに、必要な設備を車内に取り付けています。
設備といっても、基本的に車自身の改造はしていません。


車中泊でそろえたいもの
・簡易ベッド:これだけはぜひほしい。
通常の車はフルフラットといっても座席がベッドのようにフラットにはなりません。そこで、運転席側(右側)の後部座席を倒し、そこにコンパネ(べニア)を一部補強した板を敷いてベッド台にしています。高さ調整はイレクターパイプを足として調整しています。
寝るときはコンパネの簡易ベッド台の上に30mm厚のマットレスを敷きます。マットも車のスペースに合うように幅は70cmに狭くして使用しています。
簡易ベッド台を作るとき頑丈であることはもちろんですがポイントは高さ。寝たときに少し頭のほうが高くなるように調整しておくことです。
・車用小型扇風機:暑い時期の車内は夜でも汗ダラダラ。
夏の暑い時期は窓を開けて寝ても汗をかくほどです。そのため、車の中を涼しくするための道具はほしくなります。自分は12Vの車用扇風機を換気扇代わりも兼ねて必要に応じて使用しています。
バグズネット(蚊帳)
暑いときに窓を開けて寝ると、どうしても虫の餌食となります。そこで登場するのがバグズネットです。以前はキャンプ用バグズネットしか市場に無く、1万円以上と高いものでしたが、最近は車中泊用として左右で3000円程度で購入できます。
フロントドア用のネットは自作(レース地を補強して塗ったもの)。リアドアのネットは店で1500円(1枚)程度で購入したものです。
・コンロ、鍋
全て外食の場合は不要ですが、それが簡単にできないときは、レトルト食品などで済ますことがあります。その時に必要なのがコンロ。自分は火力が強いことと基本的に外で使用するので、登山用の携帯コンロを携帯しています。知人は家庭用カセットコンロを携帯していますが、それでも十分です。鍋も基本的にはレトルト食品を温めるためのものなので、それなりの大きさがあればOKです。
・ライト
夜、車内で何らかの作業を行う場合、車内灯では暗い。そんな時、専用の照明器具を用意しておくと何かと便利です。自分は一般の100V用小型スタンドに電球型LEDライトを取り付けたものを使用しています。これだと、仲間うちで夜バーベキューを行う時などにもランタン以上に明るく重宝です。
・サブバッテリー
車中泊ではエンジンを切っておくのがマナー。そのため、電気器具の電気を車のメインバッテリーからとると、翌日、車のエンジンがかからないなんてことになりかねません。そこで専用のサブバッテリーを搭載しておき、夜は全てサブバッテリーから電源を取るようにしています。扇風機やDVDプレーヤー、ライトなどを使用しても2,3泊であれば、普通車用のバッテリーで間に合います。
・アイソレータ
サブバッテリーも充電が必要です。そのため走行時には車に備え付けのメインバッテリーと同時に充電し、夜は完全にメインバッテリーとの接続を切るような回路が必要。これがアイソレータです。毎回出発前に自宅で100Vで充電するつもりがあればこの回路は不要です。
・クールボックス、冷凍庫
釣りに行くときは車中泊をするしないに関係なくクールボックス(クーラー)は必要ですね。一泊程度であれば釣った鮎をクールボックスに入れておいてもさほど問題ないですが、2泊以上だとクールボックスでは明らかに初日のアユが傷んでしまいます。そのために、携帯型冷凍庫(−20℃)は重宝しています。ただ、電気を食うので大容量バッテリーが必要。現在バッテリーは230AH(115AH×2)ですが実力は160AH程度で、一回の充電で3泊程度までの釣りであればOKです。
・その他車中泊に有ると便利なもの
  ・キャンプ用テーブル・椅子・・・食事など
  ・スプレー式香取・・・・車内に蚊など虫が入った時
  ・DVDプレーヤー、DVD
  ・寝袋(毛布)・枕
  ・レトルト食品、各種缶詰、インスタント味噌汁、使い捨て食器、水
  ・電池式LEDライト
  ・タオル、歯ブラシなど


車中泊中の疑問と解決
食事は? 基本的に夕食は外食やコンビニの弁当などが多いですが、友人など複数の場合は夕食を作るときもあります。また、朝食はインスタント味噌汁、缶詰とレトルトご飯の組み合わせで済ましています。

・お風呂は? 夏なので基本的には毎日欠かさず入浴しています。今はどこにでも日帰り温泉やスーパー銭湯があるため、風呂探しについては困ったことがありません。新しい川や釣り場に行くときはnetで調べたり、おとり屋さんに聞いて探します。

・洗濯は? 鮎釣りの場合、山の中というわけではないので、少し探せばコインランドリーが見つかります。1泊程度であれば、帰宅後洗濯すればよいですが、2泊以上の場合はコインランドリー、なければ手で洗います。夏なので脱水をしなくても昼間干しておけば乾いてしまいます。

・宿泊場所は? 基本的には道の駅を宿泊場所としています。それ以外に、オトリを購入したお店の方の了解が取れれば、おとり屋さんの駐車場。その他公園の駐車場(24時間閉門のないところ)、場合によっては河川敷(増水しても水が来ないことが条件)などです。安全のためにもなるべく複数の車中泊の車があるところを選んで宿泊しています。


郡上での車中泊
車中泊を行う場合の場所は、特別に許されている場所というのではなく、いわば”黙認”されているだけだと思っています。そのため、ここに記載する場所が、今後も車中泊ができるかは保証の限りではありません。予めご了承をお願いします。
・郡上大和”道の駅 古今伝授の里やまと”
 オトリ缶を生かせるところもあり、釣り人には優しい道の駅です。目の前にはやまと温泉もあります。このため、夏の土曜日の夜は釣り人の車で埋め尽くされています。
・郡上白鳥”白鳥地域特産物振興センター”
 24時間オープンのトイレがあります。近くにはコンビニもあります。ただし、風呂(温泉)は近くにありませんので、車で10分ほど走ったところの”白鳥美人の湯”を利用することになると思います。
・郡上温泉”ホーセン郡上”
 国道156号線の郡上八幡より少し手前になるドライブイン。奥にはホテル郡上八幡があり、日帰り入浴も可能です。コンビニが近くにないため、あらかじめ必要な食料などは事前に購入しておく必要があります。