長森日野九条の会ニュース   ニュース No.14
連絡先 : 岐阜市北一色5−10−1                  2001208 発行
Tel: 090-6576-5722(夜間)  Fax: 058-245-7927 ホームページ: http://www.ccn.aitai.ne.jp/~nh9jou/

この会は、「憲法9条を変えてはいけない」の一点で、あらゆる立場や考え方、世代の違いを越えて多くの
 人と共同し、九条を活かした平和のための活動を行う会です。 みなさんの賛同、ご支援をお願いします。
              

三周年を迎え平和のつどい開催

3周年を迎えた長森日野九条の会、小春日和の11月29日(土)、「あんきの家細畑」で”平和のつどい”を開催しました。 この日は「岐阜ボーカルサウンズ」のコーラスに続いて、今年5月に開催された「9条世界会議」の記録ビデオの上映、そして吉田千秋さん
(岐阜九条の会事務局長)が「貧困と平和」をテーマに講演されました。 約40名の方が参加されました。  

  平和の願い込め 岐阜ボーカルサウンズの歌

小春日和のこの日、平和のメッセージを込め、岐阜ボーカルサウンズの5名が、
とても素敵でやさしいハーモニーの歌の数々を歌ってくれました。
坂本九ちゃんの「見上げてごらん」の歌は、参加者みんなでの合唱になりました。


  世界は9条を選び始めた! 「9条世界会議」ビデオ上映

  今年5月、「憲法9条の世界的意義を明らかにし、武力によらずに平和をつくるという憲法9条の理念を実現するため、世界の市民にできることを議論し合う」、ことを目的とした「9条世界会議」が千葉幕張メッセなどで開かれました。  日本、そして世界各地から15000人が集まり1999年のハーグ平和会議、2006年のバンクーバー世界会議での「憲法9条を世界中の国が平和の指針として採用すべき」との決議を発展継承させようと訴えかける感動的なメッセージの数々が披露されました。

約40分の記録ビデオでしたが、「私たちの会の取り組みが確実に世界の平和に向かう本流に沿っている」と確信できるとても充実した質の高い内容のビデオでした。


長森・日野九条の会 3才に

 長森・日野九条の会は発足して3年を経過しました。

 「3周年のつどい」で今の活動状況が報告されました。

 賛同者数と広がりへの取り組み

  現在の賛同者は421名、1年間では約120名の増加で、次のような広げる取り組みをしてきました。

           賛同者の方から身近な人への呼びかけをお願い

        地域を訪問しての賛同署名の呼びかけ

        賛同署名用紙を置いてもらう場所の確保

        催しや行事に大勢参加してもらう取り組み

 行事や催しを開催する取り組み

  講演会、上映会、平和祭り、座談会など多くの人が参加できるような催し物を、年数回ほど開催して

参加を呼びかけてきました。 それぞれの催しへの参加者は40名〜70名ほどとなっています。

 広報・宣伝の取り組み

  できるだけ多くの人に、憲法九条の大切さを訴えるため、ニュースの発行、ビラやチラシの配布、

  ホーム
ページの運営などの活動を継続しています。

 活動費について

  会の運営・活動を支えるため、寄付金、賛助金を募り、イベント参加費、グッズ売上金を当てています。

 特に、延べ250人に及ぶ方々の賛助金・寄付金に支えられています。 どうか一層のご支援をお願いし

ます。

川瀬牧場からの便り

こんなメールが長森・日野九条の会のホームページに届きました。

  はじめまして。私は北海道滝川市に住んでいます。 今年38歳です。
  HPを見せていただいて、賛同のメールを遅らせていただきます。
  私は毎年
、北海道にある矢臼別に通っています。 日本で一番大きい演習場で、そのど真ん中に普通に暮らしている川瀬さんのお宅にあそびにいっています。 彼は岐阜出身で、この平和な土地を守るために一緒に温泉をほろうと決意しました。 詳しくはぜひ、リーフレット読んでいただけたら、とお願いしたいと思いました。 お返事をお待ちしています。

     そこでホームページを繰って川瀬さんについて調べてみましたので紹介します。

岐阜県出身77歳。 26歳(1952年)で矢臼別に入植、馬1頭で16ヘクタールの原野を開拓。

4年後に普実子さんと結婚、しかしまもなく陸自演習場が作られ、近隣農家は次つぎ離農。

川瀬・杉野さんの2戸だけ止まる(杉野さんはその後1977年に離農し、川瀬一家だけになる)。 矢臼別演習場は、別海町など3町にまたがる日本最大の演習場。 そこにクサビ形に位置する川瀬牧場。国や自衛隊からのさまざまな圧力に屈せず、「ここはわしらの土地」「自衛隊は憲法違反」として今日までたたかいつづけている。 この間、年間300日に及ぶ実弾演習やヘリ訓練などを監視・記録し続けながら、北海道の平和運動に積極的に取り組んでいる。 毎年、8月には「平和盆踊り」が開かれ、1500人の人が集まるそうです。 緑豊かな北の大地を「人殺しの訓練場にさせない」と、国家権力には一歩もひかずたたかい続ける不屈・信念の人、川瀬氾二さん。 牧場を守るため、演習場のど真ん中に温泉のある「平和公園」を建設しようと募金を始め、協力金も全国から集まってきているとのことです。
   

お便り  下さい ご意見・ご連絡、手記、提案、トピックなど、どんなことでもかまいません。   ファックス、お手紙、Eメールなどで、会の 方へお届けください。                    (記名、匿名、ペンネーム、どれでも可です)
みなさんよりの便りで、きっと元気闊達、楽しい会に発展すると思います。

貧困と平和をセットで考える   吉田千秋さん(岐阜九条の会事務局長)

貧困と平和は裏表のセットです。 憲法9条を生かすには、貧困の問題も同時に取り組まなければなりません。
十数万のイラクの米軍兵力の供給源は貧困と差別に苦しみ、軍人保険、永住権、奨学金を求め入隊するマイノリティです。日本でも約40%が非正規労働者で、働いても生活できないという貧困が若者や新貧困層ワーキングプアを襲っています。今、若者の間で戦争待望論が脚光を浴び、高校生や貧困層に向けて、自治体の支援を受けた自衛隊のリクルート攻勢がかけられています。
貧しさの原因は、財政の問題であり税の配分の問題です。大企業や米軍に巨額が投じられる一方で、もうけの論理を福祉や教育にまで導入する新自由主義がもたらしたものです。
今、若者と女性を視点の中心にすえた運動が大切となっています。
                                (講演要旨抜粋)