〜自然観察から始まる自然保護〜

観察会の足跡

2024年8月24日 夏の研修会 〜朝霧の森〜

  • 8月24日(土)に飛騨市の朝霧の森で夏の研修会を開催しました。
  • 千藤代表から観察会についての報告がありましたので掲載します。
  • 県内から12名の参加者があり、地元飛騨市の金子さん、小西さん、牛丸さんが行っている観察会の場所を案内していただきました。
  • 朝霧の森は、1999年に土石流が発生して荒れた場所を自然公園として整備したとのことで、カツラやナツツバキが植えられていました。カツラが落葉を始めていて、落ちた葉から甘いいい匂いが漂っていました。
    また、林床にはゲンノショウコが花を咲かせていて、この辺りではありふれた雑草とのことでしたが、岐阜市近辺では自然豊かな場所に行かないと見られないので、美濃と飛騨の自然の違いを実感しました。
  • カツラの林を抜けて畑の見晴らしのいい場所に出た時に、全員で「ヤッホッ!」と大声で山に向かって叫び、やまびこを体感しました。
    観察会の時にやっているそうで、ひさしぶりにやまびこを体感すると感動するものがありました。
  • 後半の観察路は、コナラやアカマツが生えたこのあたりの里山(二次林)の中に入っていきました。
    ここでは、ランの一種のミヤマウズラを観察することができました。
    白くかわいらしい花で、名前の由来になった葉の大きさと模様がウズラの卵にそっくりなことを観察できました。
  • 観察会終了後の懇親会では、観察会を始められた経緯についてうかがいました。
    岐阜県自然観察指導員連絡会の会員名簿を見た時に、知り合いだった小西さんの名前を見つけ、一緒に何かやりたいと話しあって観察会を立ち上げたそうです。
    観察会の場所として朝霧の森を選んだ理由について、自然公園に指定されている場所は、保護意識が高くて自然が大切に守られているのに対して、
    里山は保護意識が低く、そこにすむ生物のことが考えられていないことに危機感を感じたからとのことでした。
  • 皆さん多くの情報交換ができ、とても有意義な研修会になりました。
    研修会の場を提供してくださった、金子さん、小西さん、牛丸さんに感謝の意を表します。
    ありがとうございました。