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HONDA MARLBORO McLAREN MP4/4 Engine:Honda RA168E |
ターボエンジン最期の年、規制は更に厳しくなり、燃料の総量は150リットルまで、最大過給気圧は2.5バールと定められる。かって1000馬力を超えたターボエンジンはいまや、700馬力に届くかどうかというところまで出力を落としていた。ホンダはこのシーズンよりマクラーレンを組む。
そして、最期のターボ・イヤーを16戦15勝という空前絶後の記録で締め括った。 |
McLAREN MP4/4 HONDA |
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HONDA MARLBORO McLAREN MP4/5 Engine:Honda RA109E |
ターボ時代が終わり、ゼロからのスタート。とはいえ、86年の終盤には、この89年からの3500cc自然吸気エンジン規定は発表されており、準備に抜かりはなかった。
V8.V12などの選択肢の中から、ホンダが最終的に選んだレイアウトはV10.振動対策から、そのBANK角72度に設定された。強さに翳りなし。ニューホンダV10は開幕当初から他陣営を圧する能力を発揮し、年間10勝を挙げた。 |
McLAREN MP4/5 HONDA |
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HONDA MARLBORO McLAREN MP4/5B Engine:Honda RA109E |
マクラーレンのシャーシ開発に、パワーによる弊害が見え始めた。前年からその兆候はあったが、ここに来てその傾向がより顕著なものとなる。ホンダは主にエンジンレスポンスの向上に努め、最強の座を不動のものとしていたが、それでもカバーできないほどシャーシ性能の相対的な凋落は明らかだった。87年以来、ホンダ勢によってのみ争われてきたチャンピオン争いは、この年ついに他者の介入を許す。辛うじてセナが、王座の流失を阻止する。 |
McLAREN MP4/5B HONDA |
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HONDA MARLBORO McLAREN MP4/6 Engine:Honda RA109E |
91年ホンダは新たなチャレンジに足を踏み出す。投入2年間で確たる実績を築いたV10に加え、V12エンジンを実践投入。前年に苦戦を強いられたフェラーリに酷似したフォルムをもつマクラーレンMP4/6に搭載されたRA121Eは、セナのドライブで開幕4連勝を達成する。しかしそれから以降のウイリアムズ・ルノーの追い上げは急で、ホンダは夏場から次々とエンジン改良を施す。ふたつの王座をまさに死守したといえるシーズンであった |
McLAREN MP4/6 HONDA |
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HONDA MARLBORO McLAREN MP4/7 Engine:Honda RA109E |
92年、ホンダは再度供給をマクラーレン1チームに絞る。V12技術の集大成ともいえるシーズンにすることが目標だった。しかし、現実には、はじめてと言っていいほどの敗北を味わわされることになる。シャーシを電子技術で完全武装させたウイリアムズ・ルノーの躍進目覚しく、開幕5連勝を許してしまう。夏には、王座からの陥落が決定。そして撤退表明。セナが最期に乗ったHONDAとなった。 |
McLAREN MP4/7A HONDA |
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MARLBORO McLAREN MP4/7 Engine:Ford |
McLAREN MP4/8 FORD |
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