平成26年8月15日
雨の多い、比較的涼しいお盆が、今年も終わりました。
蝉時雨を聞きながらのお盆の準備は大変ですが、涼やかに開け放った本堂や、ほおずきで一杯のお墓の賑わいから、やるせないような郷愁がそそられるのは私だけではないことでしょう。
ところで、お墓の盆提灯ですが、どうして皆さん毎年荘られるのですか?
「迎え火」「送り火」は、真宗の教えにないってことは、なんとなく知ってる方も多いことと思いますが・・・。
お盆の間、先祖のために一膳ご飯を余分に作ったりするのは、実はよその宗派の教えなんです。
上の写真は、ご本山の飛地境内地である東大谷の万灯会の写真です。
1961年から始まったご本山の行事ですが、お墓に盆提灯を荘る習慣は、古くから真宗の家でもあったことと思われます。
一体これは、迎え火ではないの・・・?
はい。迎え火ではありません。
実は、涼しい夏の夕方から夜にかけてお墓参りされる方の足元を照らすための提灯の明かりなんです。
実際、福證寺でも、夕方や夜にかけて沢山の方が、お盆の間は毎晩のようにお墓参りに来られていました。
今は、お盆のお墓参りは一回だけ、日中に済まされる方がほとんどです。
8月13日から15日の間、18時半から20時まで本堂の大提灯やお墓の電気を点けて待ってはいますが・・・。
う〜ん、8月15日の笠松川祭りの花火を見がてらお墓参りをする家が数軒あるかなぁというところです。
ところでお聞きします。
盆提灯は何のためにあるんでしたっけ・・・?