バリバスカップ奮戦記
2004年7月24日〜25日


7月23日

 朝、師匠に迎えに来てもらい出発。師匠はバリバスのインストラクターでもあり、、大会のスタッフでもあります。名神、東名をひた走り、厚木ICで降りて約40分。現地にはお昼少し前に到着しました。師匠は早速大会の準備。自分はすぐに川に入りました。中津川は小さな川で、長良川の支流、武儀川から河原をとったような川です。淵を除き、一番深いところでも腰程度。女性的な川です。当然糸はナイロンとし、本部前から釣り始めました。開始10分で一匹。とにかくオトリより2周りほど小さい鮎です。一応、下見のつもりなので、一匹釣れると少し移動していくといった状態で釣りあがりました。300m程あがったところで師匠から電話。会場の用意が終わったので、ホテルに行くとのこと。まだ2時間しか釣っていないようと思いながらも、川をあがりました。この間7,8匹釣り、明日の入る場所は瀬尻の波立ちのあるところと自分なりに決定して、ホテルに行きました。

7月24日(大会初日)
予選は選手を2グループに分け、半分が明日の第3試合に出られる計算です。大会のエリアが発表され、なんと、昨日試し釣りしたのはBエリアだけだったことが判明。更に抽選でB地区にはなったものの、順位は25番目。後ろから5番目です。オトリをもらって上流を見るとめぼしをしていたところ数箇所にはすでに別の選手が陣取っていました。仕方なく、瀬尻の波立ちが消える付近に強引に入り竿出し。おとりを泳がせました。しかし、昨日と違い全く掛かる気配がありません。瀬尻の人は掛けています。うらやましい。だんだんと上流に移動し、やっと一匹。しかし、それ以上は思った釣りができず、2時間が終了。
第2試合はエリアをAに移し、逆順から入川。5番目におとりをもらったにもかかわらず、どこに入ってよいか分かりません。クラブの人が第1試合でAエリアに入っていたので、その事前情報から橋上流に行きました。エリア最上流の旗の少し下に入り、チャラ瀬を狙いました。しかしここでもなかなか掛かりません。他に移動ももうできないと思い、自分の付近を左岸、右岸それぞれ攻めて、何とか3匹を確保し、2時間が終了。結果を聞かなくても予選落ちが決定となりました。
夜、懇親会が行われ、第3試合に合格できた選手は2試合合計13,4匹でした。

7月25日
朝一番から第3試合、及び敗者復活戦です。敗者復活戦は約30人中、2名が準決勝に出られるとのこと。あまりにも狭き門のため、自分は楽しみモードに切り替え、鮎釣りをしました。闘志満々の人は昨日釣れた堰堤下に走っていきましたが、自分は本部のすぐ上流で竿出し。瀬肩に入りたかったのですが、一般の人がいたのでその上流に陣取り、石に座ってのんびり釣りを始めました。おとりを泳がせますが、朝早いのでなかなか掛かる気配がありません。石裏でふらふらしていたオトリが石横を通り過ぎ、上流に上がった瞬間にアタリ。ようやく来ました。その後はちびチャンが来ただけで終了。釣った人は17匹だったそうです。
準決勝と決勝を見学することになりました。準決勝は一度ゆっくり見たかった室田正さんの釣りを見ました。偶然、昨日、自分がAエリアで釣ったところを同じように攻めていましたが、見る見るうちに7本を上げ、どんどん動いて釣ってました。竿捌きなども今まで見てきた一般の釣り人とは違い、竿が生き物のように生きているといった印象を受けました。
決勝は10名でしたが、小沢剛さん、吉田忍さんが瀬肩に並んで釣っていたので、それを観戦。最初から二人がデットヒートを繰り広げました。最初は忍さんが優位でしたが、そのうちに小沢さんが追い上げ、10匹を超えるあたりで逆転、さらに終了間近に忍さんが痛恨の根掛かり放流、更に終了時点で気を抜いたのか、おとりまで放流してしまいました。結果は小沢さん優勝。吉田忍さんは2位タイで早がけに破れ、3位。オトリを逃がしたのが悔やまれます。
 決勝を見た二人の釣りは良く似ており、水深30cmに満たない瀬で、目印は1m以上にセットし、べた竿で釣るというものでした。竿先は殆ど曲がっていません。忍さんは比較的に止め釣りに近いのですが、特に小沢さんの釣りはどんどんオトリを上流に動かせ、竿がほぼ上流に向いたところで、再びオトリを下流に送り込むというものです。
今回、この二人の釣りをじっくり見ることができたことは非常に良かったと思います。

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