冬のある日、小太郎の目の上がちょっとハゲていることに気がつきました。「皮膚病かもしれない」と父上が言うので、病院に連れていってところ、皮膚病でないのは確かだが、原因が分からないとのことで、その日は化膿止めの飲み薬だけもらって帰宅。その際、「傷を引っ掻かないように」と、エリザベスカラーなるもの(私的解釈エリマキトカゲ)をつけることになりました。やっぱりこの姿では動きにくいのか、病院から帰る車の中でもシートや窓、ドアなど、いろんなところに頭をぶつけていました。その日の夜、小太郎がちゃんと小屋に入れるか(小太郎の小屋は入り口が狭いため)心配だったのですが、力ずくで入れたようで、どうやらこの寒い季節に小屋の外で寝るのは免れたようです。
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たとえエリマキをつけていようが目の上にハゲができようが、運動は欠かさない小太郎君(当たり前だが)。『思うように動くことができず、掻きたいところも足で掻けないようじゃあストレスも溜まるであろう』などと思った私は、庭の畑の中で小太郎君を走らせてやりました。ボールを追っかけ、ものすごい速さで走り回っていた小太郎君ですが視界が狭い所為で、よくボールを見失っていたようです。(右の写真ではボールは小太郎の後ろ足元です。黄色っぽいヤツ) 余談ですが、小太郎君が畑の中を走り回っている時、エリマキが地面をえぐって菜っ葉の苗を少しばかり駄目にして、父上に思いっ切り怒られました。私が。むむぅ。 散歩の時は、さすがに注目されます。いろいろ言われます。「変な犬ー!」とか「可哀相に・・・」とか。・・・・・・・注目を浴びるのは苦手で・・・・・・(小心者。)夜散歩に行くのは寒いからもっと嫌だし(寒がり)ちなみに朝の散歩担当の母上は何も言われたことはないそうです。何故!!!
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小太郎がエリマキをつけてる時、一番困ったのは、先生に渡された化膿止めの薬。「これで口の横から水に溶かした薬を流し込んでね・・・」と病院でもらった注射器をもらったのですが。先の細いところに粉が詰まって液が出てこない!!どうしろというんだ!ただ水に溶かしただけでは苦いのか飲まないし、注射鬼なしでは無理矢理飲ませるのは到底無理・・・ならば、自発的に飲んでもらおうじゃあないか!ということで。母上の指示によりまず、薬を溶いた水に蜂蜜を入れてみる。しかし蜂蜜は口に合わなかったようで、飲まない。なので次は牛乳に混ぜて見る。すると飲む飲む。普段やってないものは食いつきが違います。(にやり)お腹を壊さないように少なめにしておいた牛乳はあっという間に飲み尽くされ、「勝ったな・・・!」・・・などとちょっとした感動に浸っていたら、おっとどっこい敵もさるもの、なんと小太郎君、二日で牛乳に飽きたらしく、また飲まなくなっ・・・(くっ)。その後、薬が無くなるまでの五日間、「エサに鰹節混ぜて薬入れろー!」「いぬまんま(味噌汁ぶっ掛け飯)を作れー!」等、私たちの戦いは続くのでした・・・(←オチ。)←おちてないだろ。
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(補足:変身期間 991205〜991215)
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