ここでは”水と踊りの町郡上八幡”の郡上踊りの魅力や、さらに上流、白鳥町の白鳥踊りとの違いについて独断と偏見で書きたいと思います。なお、郡上踊りの起源や踊り方、踊り開催日程など一般情報は観光協会などの公式ホームページを見てください。


**********  日本3大民謡踊りの一つになっている郡上踊り **********

 諸説はありますが一般的に日本3大民謡踊りは山形の花笠踊り、徳島の阿波踊りと岐阜県郡上市八幡町の郡上踊りといわれています。では、郡上踊りがなぜ3大民謡踊りに入っているのか。自分なりの勝手な解釈をしたいと思います。
  1. めちゃくちゃ古い。(歴史・伝統がある。)
     古いから良いというわけではありませんが起源は約400年前とされています。特筆すべきは1744年にはすでに徹夜踊りが行われていた記録が残っていること。第2次大戦中も毎年8月15日だけは踊りが許されていたことではないかと思います。
  2. 盆踊りというだけではない。(おどり発祥に理由がある。)
     江戸中期、宝暦9年、郡上一揆により失墜した金森氏に代わり郡上藩主として転封した青山氏は疲弊しきった藩民に身分の隔てなく300文 ずつ与えたそうです。その感激と驚きに里人が地踊りを披露したのが”三百踊り”の起源とされています。そのほかにもそれぞれの曲に意味があります。
  3. この日だけは門限なし。(日本でも例を見ない徹夜踊り。)
     毎年旧盆(8月)時期の8月13日〜16日は夜を徹しての踊りが行われます。最近は20時から子供のお囃子の後、20時半からスタートし、翌朝5時(最終日は4時)まで連続で踊り明かします。
  4. もはや盆踊りを超えている?(盆踊りとしては異例のロングラン)
     徹夜踊りは有名ですが、それ以外にも、例年7月第2週目の土曜日から9月の第一土曜日まで土日を中心に約30日間郡上踊りが行われています。時間も平日、日曜日は22時半ごろまで、土曜日は23時ごろまで行われます。

********** 郡上踊りの魅力 **********

 これも自分なりに郡上踊りの魅力について記載してみます。

  1. 全て生演奏。
     一般に盆踊りというと、CDなどによるものが多くなっていますが、郡上踊りは徹夜踊りも含め、全て生演奏、生歌です。そのためにたまにハプニングも起きますが、それもまた楽しみの一つ。演奏は三味線、横笛、拍子木と太鼓。この太鼓は郡上独特のもので、高低音の2つの太鼓を使用します。
  2. 誰でも踊りの輪に参加できる。
     花笠踊りや“踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損“といわれる阿波踊りでも残念ながら当日自由に飛び入り参加はできません。その点、郡上踊りは観光客でも自由に輪の中に入って踊ることができます。郡上踊りは見せる踊りではなく、踊って楽しむものなのです。自分も以前は浴衣で参加していましたが、最近は気楽に普段着に長半纏をひっかけるだけで参加することが多くなっています。
  3. 免許状がもらえる。
     踊りのある日には毎晩21時過ぎに踊り審査なる踊りが行われます。その日に決められた指定曲に合わせて踊るのですが、保存会の人たちが、輪に中から踊り上手な人を選び、免許状を進呈するものです。条件は、”輪の中で踊ること”、”浴衣を着ていること”、”まじめに踊っていること”、”免許状がほしいという気持ちがにじみ出ていること(?)”、”他の人より少しだけうまく見えること”などで、あとは運任せです。免許状がほしい人はぜひ浴衣を着て輪の中で目立つように踊ってください。なお、以前は免許状は無料、それを入れる額は有料(任意)でしたが、最近は免許状も有料になったような話を聞きました 。
  4. 毎日踊る場所が変わる。
     踊りの場所は毎日変わります。代表的な場所は“旧役場前”、“橋本町”、“新町”、“栄町”などで、そのほとんどが町中の一般的に言われる“通り”です。踊りのある日はその通りが車両通行禁止になり、踊り場所として開放されます。その真ん中には移動型屋台が置かれ、そこで演奏、歌が行われます。
  5. いろいろなイベントがある。
     毎年初日は“踊り発祥祭”、最終日は“踊り納め”としてのイベント以外にも、踊りコンテスト、仮装踊りなどが行われています。特に8月末の土曜日に行われる仮装大会は踊らなくても見る価値ありです。

********** 有名な郡上踊り VS マニアックな白鳥踊り **********

 こんな郡上踊りですが、ここまで記載してきた郡上踊りは郡上八幡で行われている郡上踊りです。もう一つ、郡上白鳥でも“白鳥踊り”という郡上踊りが行われています。個人的には八幡の郡上踊りよりも白鳥踊りのほうが好きです。その理由は八幡の郡上踊りは完全に観光化されているのに対し、白鳥踊りは素朴で、踊り好き(これを踊り助平という)が集まっていることかなと思います。

八幡の郡上踊りと白鳥の白鳥踊りの違い。
観光としても有名な
郡上踊り
マニアックな
白鳥踊り
場所 郡上市八幡町 郡上市白鳥町
岐阜市内より車で約50Km 八幡町からさらに約20km
長良川鉄道で郡上八幡駅下車
踊り会場まで0〜2q(例外あり)
長良川鉄道で美濃白鳥駅下車
踊り会場まで1km以内(例外あり)
主な踊り会場 旧役場前、新町など 駅前、栄町など
期間 7月の第2土曜日から(年によって変更)
9月の第1土曜日まで
7月の第3土曜日から(年によって変更)
8月の最終土曜日まで
開催日数 約30日(毎年変わります) 約20日(毎年変わります)
踊りの曲数 全10曲 8曲(7曲+アンコール曲)
テンポ 比較的ゆっくり 比較的に早い
代表的な曲 かわさき、三百、春駒 神代、源助さん
最後にかかる曲(例外あり) まつさか 世栄(アンコールで”さのさ”)
年齢層 老若男女(観光客が圧倒的に多い) 若い人が多い
踊りの自由度 比較的に型にはまっている 基本の踊り方以外は自由
踊りの服装 基本は浴衣だが特に制限なし。
あまり奇抜な服装は保存会から注意を受ける場合有
基本は浴衣だが特に制限なし。
免許状 全員が対象。毎晩1曲が指定曲となり、
保存会の人が選定
徹夜踊り時に有料でエントリー。
2曲の結果により保存会の人が判断
徹夜踊り期間 8月13日〜16日(4日) 8月13日〜15日(3日)
徹夜踊りの人出 約4万人(/日) 約4千人(/日)
駐車場(通常日) 町内に何ヶ所か駐車場有(有料) 町役場前駐車場を解放(無料)
駐車場(徹夜踊り日) 町はずれの敷地(有料)に駐車し、
シャトルバスで移動
町役場前駐車場を解放(無料)
踊り会場へは徒歩で3〜10分


********** 白鳥の”秋祭り”、八幡の”むかし踊り”、白鳥の”拝殿踊り” **********