創建時期は不明。神社に伝わる釈迦如来像を表した金属製の懸仏の裏に土岐氏が奉納した旨墨書されており、室町時代以前にはあったと推測されている。
1650年(慶安3年)、羽栗郡笠町に仮陣屋を置いた美濃国代官の岡田善政が崇敬して以来、笠松陣屋に赴任した歴代の美濃郡代の庇護を受けてきた。
例祭は8月14・15日だったが、明治時代に4月に変更され、現在は笠松春まつりとして、産霊神社の例祭と同じ日に行われている。この笠松春まつりでは、奴行列(岐阜県指定無形民俗文化財)が奉納されるほか、山車が曳かれ、神輿が吊られる。
笠松町指定文化財として、懸仏のほか、1630年(寛永7年)、加納城主奥平忠隆が奉納した時鐘、数振りの刀がある。懸仏は、笠松町歴史未来館に保存展示されている。
笠松町八幡町117