平成15年10月
第7号


第6期女性カレッジ(後期)「メディアシリーズ」
☆ 新聞で作るコラージュ〜身近なメディアをウオッチング〜
    講師:小森ひとみさん
(岐阜女性会議ネットワーク) 9月18日(木)
 新聞や雑誌(メディア)からどんなことが読み取れるか考えてみました。すると紙面を飾る写真のほとんどはスーツ姿の男性ばかり。一方で女性は商品PRか集合 写真。そこで、様々な疑問や問題点が浮かび上がりました。「世の中を動かしているのは男性だと感じられる 紙面になっている」と受講生は、男女の固定的な役割分担をメディアによって操作されていることに気づき、 メディアに流されない視点の必要性を感じていました。


<受講者の声>
 ・ 物を見る角度を少し変えただけで色々なことが見えてきた。
 ・ メディアを流す情報は男女の固定的表現に偏りがあることが分かった。



☆21世紀を自分らしく生きるために 
       講師:小出宣昭さん(中日新聞社 編集局長) 9月30日(火)
21世紀は「空(間)の充実」がキーワード。人が何を求め、どんな生き方を望むかを様々な視点から話されました。 そして、「これからは答えのない問題に取り組む力が大切である」と一つの答えを出されました。また「日本は物事を1つにまとめる傾向にあるが、様々なものさしを持つことが先進国であり、その上で日本としての考えを通すことが国際化への道である」と広い視野を持ち、発想の転換ができる良いきっかけとなりました。
<受講者の声>
 ・ 色々な「ものさし」を持つことの大切さが分かった。
 ・ 発想の転換、ものの見方を変えて考えることが出来てよかった。

☆取材を通して感じた身近な女性問題
     講師:高橋和江さん(岐阜放送 報道制作局参与) 10月7日(火)
 「一人一人の女性の生き方が世の中を変える。そして私たちがその女性を取材し報道することで、社会が大き く変わるのです」と、力強く話されました。高橋さん自身、女性運動をしていたからこそ20年前に育児休暇をとり、 今でも仕事を続けていられます。そして、取材を通して様々な人と出会い、「いつも今が幸せと思える生き方をして欲しい」と、受講生にエールを送っていました。
 
<受講者の声>  ・ 報道の力は大きく、その主観によって与える影響が大いにあると思う。

岐阜新聞・岐阜放送の見学

新聞のできるまで

岐阜放送のスタジオ見学

子育て支援講座 ぶりあくらぶ(第2シリーズ)
〜愛たっぷり パパ・ママと一緒に楽しいリズム体操〜
今年度から始まった『ぶりあくらぶ』。第2シリーズはリズム体操。
   2歳児の親子約50人が参加し、曲にあわせておもいっきり体を動かしました。
また、ボールやなわとびを使った遊びなど、お父さんもお母さんも子どもと一緒に
広い室内を元気に走り回っていました。
    
※「ぶりあ」とはBring Up(育てる)の短縮造語です。

男女共同参画こらぼ講座(第2回)
輝く人生は支えあいから〜私の看護師生活40年の回想から〜
  講師:小林恵美子さん(岐阜県看護協会前会長)9月17日(水)
 社会に役立てることができれば大変うれしいと語る小林先生。戦後の助産師の活躍や弟の誕生、子どもの頃に感じた母親(女)の苦悩が、看護師への道へと進むきっかけとなったそうです。激動の40年間をじっくりと振り返り、「体力と知力の続く限り、これまでの経験を地域に生かしていきたい」と努力されている姿がとても印象的でした。
<受講者の声>  ・ 人間らしく生きるために、お互いに出来ることを助け合えるよき時代に
   なったと思う。

相談室だより
 女性センター相談室の電話相談の約3割が夫婦間の問題についての相談です。さて、最近こんな記事を見つけました。
  「更年期には夫婦の問題が顕在化してくる。家事や育児に追われるうち、夫との間に大きな距離ができてしまった夫婦。結婚当初から価値観の違いを感じていたけれどここまで来てしまった夫婦。とてもよい関係だと思っていたのに親の介護や退職後の生活設計についての意見の違いで決裂した夫婦。更年期の 年代になると、男性も女性も、それまでの役割が一段落し、老後の生活が視野に入ってくる。そんな時改めて夫婦という単位が重要になる。それまで従ってきた社会一般の価値観を離れ、それぞれの価値観が重要になってくる時、自分を理解し、生活を共にしてくれるパートナーは貴重な存在だ。ここで、もう一度向き合えるかどうか。」 (朝日新聞より抜粋)
 みなさんは、この記事を読んでどう思われましたか。