病気について思うこと
治療法
今まで行ってきた治療法として、一般的な突発性難聴の治療(ステロイドやビタミン剤など)に加え、針、整体、音楽療法、健康食品(青汁、蜂の子など)、心療内科、ヨガ、漢方(補中益気湯、半夏白朮天麻湯)などいろいろありますが、確実に効果を実感できるものはなかなかありません。
そんな中この長い療養生活の中で自分が一番大事だと思ったのは、規則正しい生活とバランスのとれた食生活だと思いました。
病気を治す上で一番大事なものはそれぞれの人が持っている自然治癒力です。
どんな病気でもそうだと思いますが、自然治癒力を最大限に引き出せるようにそれをサポートしてあげることが大事なんだと思います。
ただ、突発性難聴という原因や確実な治療法が確立されていないような病気では、例えばウィルス的なものが原因になっているケースももちろんあると思います。
そういう人には抗生物質などの投薬治療が劇的に効果を発揮することもあるのかもしれません。
一般的に突発性難聴は発症してすぐに治療を開始しないと効果が薄く、1,2カ月で聴力が固定するといわれていますが、これも人それぞれだと思います。
自分の場合は発症から現在(2011年)に至るまで、一度も聴力が固定したことはありません。
小さい波、大きい波を繰り返しながら、全体としてよくなってきています。
医師にそれをいうとそんな人はいないと言われましたが、自分が毎日感じている事実ですし、聴力検査をしてもデータとして変動していることがわかります。
それでも、可能ならば早期治療をしたほうがのちのち後悔しないためにも大事なことです。
他にもストレスをためないようにするということがよく言われますが、漠然とした表現だなぁと思います。
原因不明の病気ではよくストレスが原因といわれますが、どんな病気でも「過度のストレス→免疫力の低下→病気」という流れがあるのであたりまえといえばあたりまえのことです。
ただ、発症前に明らかに無理をしていた、ストレスを抱えていた、と実感できる人ばかりでもない気がします。
自分が気づいていないところでストレスを抱えているということもありますし、いろいろ試行錯誤しながらやっていくしかないと思います。
自分も含めて、こういった病気になる人には完璧主義者が多いように感じます。
物事を楽観的にとらえて、気楽に生きていくことも大事なんだと思います。
なんに対しても70パーセント位できればそれでいいと考えられるくらいがちょうどいいのかもしれません。
病気に対する考え方
病気になると誰でも不安になりますし、置かれている現状や自分の今後に対して絶望的な気持ちになることもあると思います。
自分も発症当初はいつもそうでしたし、今でも症状がひどいときはそう感じます。
それでも、治療を含めて自分がやるべきことをやっているなら後は全部受け入れるというスタンスが一番楽じゃないかなと思います。
何かを努力することで病気が治るのなら、どんな苦労や苦痛を伴ってもそれを実行したいという気持ちはあるけど、その確実な方法がないのなら最善策を模索しながらも現状を受け入れることが一番大事だと感じるようになりました。
病気を発症してから長い年月が経ちますが、この療養生活の中で学んだことは本当にたくさんあります。
家族やまわりの人達への感謝、自分の弱さ、強さ、普通の人生を歩んでいたら味わえない経験をしていると考えれば、そこから学ぶことは沢山あります。
何が正解なのかは死ぬ時までわからない、この経験が後に大きな糧となることもあると思います。
今後どうなるかは誰にもわからないけど、なるようになるさという感じでまったりやってこうと思います。