真空管コレクション
ここでは、私の手持ちの真空管で、珍しいと思っているもの(本人だけ?)をご紹介します。
写真をクリックすると大きな画像が見られます。
2002.7.12 ページ新設
2002.7.21 RH-4からUZ-133Dまで追加
UX-250 マツダ
最近はMJ誌等の広告でも茄子型の250が出て来ますから、(どこに残ってたんだろう?)珍しくは無いのでしょうが、
マツダの刻印のある国産管です。 かなり造りが良いので戦前の(軍用?)ものではないかと想像しています。
もう亡くなってしまった「八百屋のおじさん」にもらいました。 おじさんは若い頃から「電気物」が好きで、
いろいろな所から「拾ってきた」といっていました。
KX-281 マツダ
これにもマツダの刻印のあります。 相当劣化しているらしく、ゲッタはかなり白くなっていますし、
フィラメントのコーティングも1/3ほど剥げています。 でも中学のときダメ元で80の代わりに挿してみたら、
ちゃんと働きました。(今考えると怖いことをするもんです。) これも供給元は「八百屋のおじさん」です。
UX-226 BROWM
BROWNというのは国内メーカーのようですが、定かでありません。 どなたかご存知の方教えてください。
大学の研究室の片隅に放置されていました。 何で置いてあるのかさえ誰も知らなかったので、卒業時に
先生にお願いしていただいてきました。
F209 FHILIPS
FHILIPS・MINIWATTのマークのある真空管です。 またしても「八百屋のおじさん」提供ですが、
何でおじさんがこんな球持っていたのか、いまだに謎です。蒸発型カソードのように見えます。
それにしてもガラスの美しい球です。アメ球や国産球とは、ガラスの微妙な色が違います。
わずかに乳白色がかかったようなガラスです。 μ=9の傍熱三極管と聞いています。
S0460 日立
いまだに謎の物体で、一応写真のように日立の真空管箱に入っていますが、真空管かどうかすら不明です。
四角い樹脂ケースの底板がガラスエポキシ板になっていて、そこからリード線が7本出ています。真空管末期の
高周波用セラミック管にケースをかぶせたものなのか、はたまたトランジスタと抵抗が数本入ったようなモジュール
なのか、とにかくわかりません。 どなたかご存知の方いらっしゃいませんか。
この球(?)は、10年ほど前に勤務先(とある航空機メーカー)が計測器用にストックしていた各種真空管を廃棄する
とき、偶然通りかかって「捨てるならここに捨ててくれ〜。」と叫びながら手を伸ばしてもらってきた100本あまりの真空管の中に混じっていました。担当者の
話では、「全部新品だけど、元の計測器はとっくに更新したからもう要らないし、今までにもいっぱい捨ててこれが最後の分だよ。」
とのことで、もっと早く気づいていればと悔しがった思い出があります。
RH-4 マツダ
戦時中の軍用無線機に使われた日本独自の通信用五極管です。 ガラスチューブに金属のシールドケースをかぶせたもので、
現状ではひどく錆びてしまっています。写真ではわかりにくいですが、プロペラのマークと(昭和)19.10の赤い
文字がかろうじて判読できます。 金属シールドケースの裾には半田付けの痕があり、アースに接続されていたものと推測されます。
林 光二さんのHP「日本の古いラジオ」の
ここ
に詳しい説明があります。
UY-38 マツダ
トップグリッドの傍熱小型出力五極管で、ベースにマツダの刻印があります。
これもやはり「日本の古いラジオ」の
ここ
に詳しい解説がありますが、それによれば、RCA’38を1935年ぐらいから東芝(マツダ)で国産化したもので、
6Z-P1の原型になったものとのことです。生産は戦前に限定されているようです。
UX-26B マツダ
これも戦前のマツダ刻印球です。 ガラスにはマツダのマークの下に飾りに囲まれた「放」の字のプリントがあります。推測ですが、日本放送協会認定品というような意味でしょうか?
反対側には「ソケツトに注意 挿違へろと断線します。」というラベルが貼ってあります。「る」の字が(つぶれて?)
「ろ」の字になっているのがご愛嬌です。
UZ-133D マツダ
五極・三極の複合管でトップは三極管のグリッドに接続されています。 三極部は平たい箱型、五極部は円筒型のプレートです。
直熱管で、フィラメントは2つのユニットとも「I」型、すなわち上から下へ1本だけが引っ張られています。 (昭和)19-8のプリントがあります
ので、戦時中のものとわかります。 戦時中には軍用にいろいろな複合管が作られたそうで、これもその一つではないかと推測していますが、詳細は全く不明です。
どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです。
続く(予定・・・)
このページはリンクフリーですが、内容の無断複製・転載はおやめください。