6V6シングルアンプ






 今を去ること15年前、我が家のメイン(といってもこれだけ)システムであったSANSUIのプリメイン アンプが壊れ、音楽が聴けなくなっていました。 この壊れたアンプは高校時代に小遣いをためて 買ったもので10年ほど使いましたが、S/N比の悪さが気になっていたので買い換えるつもりでしたか ら修理する気にはなりませんでした。 そこで、とりあえずのつなぎということで、買い置きしてあった部品で2日間ででっち 上げたという代物が、この6V6シングルアンプです。

・回路図

 それまでに作ったのは小学生時代の6AV6-6AR5-5MK9にはじまり、6ZDH3A-42-80HK、6SJ7-71A-80 といったモノラルシングルアンプばかりで、小学校6年生のときに作ったパイオニアの16cmスピーカーキット PIM16K(スピーカーユニット自体を組み立てるキットです。ラワンベニア板で作った密閉箱にいれてあり ました。もちろん1個だけ。)を鳴らしていました。 大学、社会人と進むにつれて他の趣味に目が 行っていましたが、この6V6アンプくらいから「初歩のラジオ」で育ったラジオ少年が再び目覚めたようです。  このあと、プリ・メイン合わせて5~6台作りましたが、別掲のC3mアンプ以外はいずれも今は解体するか、お嫁に行っているかで手元には残っていません。

 結局、「悪くないな、これ。」ということで15年使い続けました。(つまみが少なくて家族でも使いやすかったいうのが真相)  Epを220Vに抑えている(手持ちのジャンクPTの都合でそうなっただけ)ためか、球は今日まで特にヘたった 様子はありません。 写真ではわかりませんが整流管は6AX5GTです。 ここまで使い込むと愛着も湧きます。今年になってオーバーホールしてケミコンを交換 してあげました。カソードバイパスにOSコンとやらをおごってみたのですが、正直言って私のプアな耳では 違いが明らかではありませんでした。

 ・最大無歪出力 2W+2W(クリッピングポイント) 
 ・NFB 6dB


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